▽ 七夕の約束。68 ▽ ページ20
*
大「ほらお嬢さん帰るで」
「はいはーい」
鞄を持って席から立ち上がる
机に置いていたスマホを
手に取ろうとすると
“ 廉さんからの新着メッセージ ”
見たい…
見たいけど…
大吾待たせるし…
大「何、例の幼馴染？」
大吾には一応廉のこと話した
私が廉のこと好きって事以外
大「もー見てええよ！別に！」
「ほんま？ありがとう」
ニヤけそうななのを抑えて
LINEを開く
廉今から学校出るでAも帰りやろ?
「めっちゃどうでも良いんやけど」
大「とか言って嬉しそう」
「…なわけ」
大「うわ、嬉しそう。嫌や嫌や」
「…うるさい！帰るよ！」
大吾は吹き出して
私の隣を歩き出す
廉のトーク画面を
眺めて
なんて返そう…
って別に悩む程の
やつじゃないけど
A今から友達と帰るよー!
「…友達」
隣を歩く大吾を見る
大「何やねん、俺が友達で不満？」
「…別に」
大「エリカ様や」
やっぱり男子のが気が合う
廉には大吾の事隠してるけど
女子は私には壁が厚すぎる…
大「ちょっとA壁！」
「…え？ああ、」
大「ぼけーっと歩かんといて！」
「ごめんごめん」
でもね廉
大吾ってめっちゃ女子みたいやから
安心して
*
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作者名：ちよこみる汰。 | 作成日時：2017年2月26日 2時
