登 坂 先 生 。２

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【登坂side】



『という訳で、片岡Aは3週間の自宅謹慎処分に。』





あの時岩ちゃんと言い合ってなかったら

俺はあいつを止めれてたのに。





よりにもよってこんな大事な時期に。





あいつへの苛立ちより自分が止められなかった悔しさで


初めてあいつに怒鳴った。







美「先生！まじでAは悪くないんだって！」

『うちらのせいなんだよ！』

『停学処分取り下げて！お願いだから！』





「事情は分かってっから。」



美「分かってないよ、先生は。あの子が自分の感情だけであんな事すると思ってんの！？」



「お前らのこと大事だからだろ。そんくらい分かってる。だけどこれからあいつの経歴に傷が残ることは確定したんだ。これ以上事を大きくしない方がいい。」





俺だって頭では分かってんだよ。






美「私はAと登坂先生のおかげで救われた。
だから、2人には感謝してるよ。
だけど、見てもないのに勝手にAが悪いって
決めつけてる奴らに何も言えない今の先生
まじで有り得ないよ。」





行こ、そう言って目の前からいなくなる女子生徒たち









______そ、っか






俺はあいつのこと、信じてないってことになるよな。






そりゃ嫌われても仕方ねぇよな、、









岩「俺はAちゃんの為に行動しますけどね？」



後ろ振り向けば一番会いたくないこいつがいた。




「何言ってんの？」




岩「いやー別に？」





意味がわからないこと言い出したと思えば颯爽と歩いて行った岩ちゃん。









なぁ、A。







俺はお前のこと好きだよ。






この先も一緒に居たいって思ってさ。








お前が大人になるまではっきりとした関係に

ならないようにしてたけど








それじゃ、ダメなのか？









もっと普通の恋がしたかった？









何も出来ない大人でごめん。









堂々とした関係じゃなくてごめん。







もし、そういう関係だったら




お前を傷つけた奴ら俺が傷つけれたのに。







でも





出来なくてごめん。




好きでごめんな。

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