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「美紅…」
美「ごめん。今まで…」
私は強く抱きしめた。
「美紅は何も悪くないよ……
私に謝る必要なんてないじゃん。笑」
美「A……」
「ゆっくり、切り替えていこう、一緒に。」
私が傍で支えてあげなきゃ……
ガラガラ
臣「……橋本。進路指導室に来い。」
真顔の登坂先生に静まる教室。
美紅の手を握って
私は口パクで告げた。
"大丈夫"
先生も分かってくれるはず。
--------
登坂side
「そこ、座れ。」
今にも泣きそうな橋本。
「はぁ………」
俺はゆっくり話し始めた。
「………俺はお前に怒ってやれない。」
そう言うと顔を上げ、目を丸くさせる橋本。
「俺とお前は共犯者。
だから俺がお前に言えるのは
諦めろってことだけ。」
美「先生……」
「今後一切、啓司さんとは連絡取るな。
これが俺の姉ちゃんからの条件。
………異論は無いな?」
橋本は頷くと
俺の目の前に携帯を置いた。
美「先生が消して、連絡先。それで終わり。」
その目はいつもの橋本で。
俺は静かに携帯の画面に触れた。
そして、連絡先を削除した。
「…………俺、どうしたらいいかな。」
1時間目のチャイムが鳴り響く。
美「先生は、あの子のこと大事にしてやって。
中途半端な気持ちで……
「半端な気持ちじゃねぇよ…っ!」
思わず熱くなる俺に
鼻で笑うといつもの調子に戻った。
美「だったら、守ってあげて。
傷付けたらまじで許さないから。笑」
そう言うと指導室を出て行った橋本。
橋本らしくて
心の中で安心した自分がいた___
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メープル(プロフ) - 更新待ってます! (2017年1月16日 15時) (レス) id: 8e2ef6ede8 (このIDを非表示/違反報告)
ミク - けいじぇ何してんの〜!(笑) (2016年7月24日 23時) (レス) id: 6c84d39305 (このIDを非表示/違反報告)
そら - 更新いつまでも待ってます! (2016年1月14日 17時) (レス) id: 968ceb2c31 (このIDを非表示/違反報告)
おみゆい。 - 更新待ってます!! (2015年11月26日 17時) (レス) id: 3f8c3cab8d (このIDを非表示/違反報告)
ooooooomi - 更新楽しみにしてます!!!! (2015年9月16日 16時) (レス) id: 49eee0765d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mii. | 作成日時:2015年7月30日 22時