登 坂 先 生 。

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▶結衣side



ねぇ、先生。

2年生の頃、授業中に

男子達が調子乗って

恋バナとかしたの覚えてるかな。



先生のタイプとか前の彼女の事とか。

皆から質問攻めになった授業。

私、





その時から先生が憧れだったんだよ？






『俺は女の子らしい感じで、よく笑う子で、
甘えてくれるような子がタイプだなぁ。(笑)』







先生が言ったタイプに


当てはまるように


この一年、努力したの。







ショートボブだったけど


それも頑張って伸ばして、



化粧とかカラコンとかもこだわって、




スカートだってぎりぎりまで折って。







『結衣、最近可愛くなったよね！！』





そのおかげで可愛い友達だって増えた。









だからその日からずっと




先生に意識してもらえるように





ずっと傍にいたの。









『登坂せんせーと結衣ってお似合いだよね！』


『先生の、どストライクでしょ！』


『なんかカップルみたーい』








周りからの色んな声に気付かないフリなんかして



本当に先生の彼女になれるかもなんて。




夢見てた。









でも、現実はそう簡単じゃなかった。









臣「おい、片岡ー。あとで職員室。」


「はー？だるいんですけど。」


臣「来なかったら反省文。」


「先生、うざーい。」









片岡Aちゃん。




この子に先生取られそうで怖かった。








でも先生のタイプとは正反対で


サバサバしてる美人系だけど


すごいギャルで。



それでも、





周りから好かれてて、






学校一の美人とか言われてて、






見てて羨ましかった。









絵になるほど





美男美女だったから。









この時は仕方無いとか思ってたよ？







でも。




先生はいつもそうだった。









私じゃなくて






Aちゃんしか見てなくて。









正直、なんで？って。



あの子よりも



先生のタイプに当てはまってるよ？って。






だから







Aちゃんの事




羨ましいから






嫉妬の目で見るようになっちゃったの。

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