検索窓
今日:20 hit、昨日:19 hit、合計:892,936 hit

24 ページ23

▶登坂side




『せーんせっ!』




後ろから声を掛けてくるのは



C組の松本結衣。




こいつは本当に出来る生徒というか。



要領良いし。



すげぇ絡みに来てくれる良い生徒。





臣「ちゃんと勉強しろよ?」



結「言われなくてもやってますってば!」






休み時間とかクラス隣だったら


俺に絡みに来てくれてさ。






それでもやっぱり


目で追いかけるのは




目の前にいる松本じゃなくて。








女子生徒達に囲まれてる


人気者、片岡。







結「もう、先生、ぼーっとしすぎです!(笑)」




臣「…えっ、あぁ悪ぃ(笑)」








つくづく思うんだよなぁ……






俺は




ギャルとかあんま好きじゃねぇし、




素直で可愛らしい子がタイプなのに…









片岡は違うっつーか…。








クラブに引っかかって





俺が連れ出したあの日以来、





あいつとは関わりが無くなった。









『ごめんなさい……っ』









あん時、本当は抱きしめようとした。








けど、俺らは生徒と先生だし





変な感じにしたくなくて。








頭撫でることが俺の最大限の慰めだった。









不覚にも、







守ってやりたいって思っちゃったのも事実。








「はぁ……どうしたんだろ、俺。」









昼休み、自分の車に乗り込み



煙草に火をつける。







教師なってから吸い始めた煙草も



今では何の抵抗もない。







我に返った時




いつも思い出す片岡の感触。









小さくて華奢で。








あのギャップが引っかかって仕方ない。









………だめだ。






放課後、あいつに




会おうと決意して教室覗けば





清水先生と面談しているあいつの姿があった。








思わず盗み聞きする俺。







『来年の四月から向こうの大学で
スタートが切れるんだ。どうかな?』









…………嘘だろ。









あいつの答えは






即答だった。








『参加、させて欲しい。』









その言葉に








俺はため息つくしかなかった。









これじゃまるで







「……惚れてるみてーじゃん…」









俺は先生。




あいつは生徒。







どの感情が境界線なのか



この時には判断出来なくなってた。

25→←23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (437 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1602人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 登坂先生〜最高〜キュンキュンします^^ (2015年8月12日 13時) (レス) id: d7ef78c14c (このIDを非表示/違反報告)
あやき - 更新まちきれないよ!笑はやく登坂先生におぼれたい。← (2015年7月27日 21時) (レス) id: 0a799e41b2 (このIDを非表示/違反報告)
なのか(プロフ) - 続編早くのせてください!笑 (2015年7月24日 17時) (レス) id: 10a752d884 (このIDを非表示/違反報告)
なのか(プロフ) - 登坂先生にそんなこと言われてみたいわ:-) (2015年7月24日 17時) (レス) id: 10a752d884 (このIDを非表示/違反報告)
三代目fan(プロフ) - 過呼吸どころか鼻血だしてぶっ倒れそうwwwにやけてしまうwww (2015年7月15日 21時) (レス) id: c59919130f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mii. | 作成日時:2015年6月27日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。