幼 馴 染 み 。* T.hiroomi *

#６ ページ6

『ほんとごめん！』


「えー……うそでしょー…」


今日は編集長が予定してた
飲み会だったのに
延期になってしまった。





臣に遅く帰るって言っちゃったのになぁ…



多分私の方が早く帰れるパターンだよね……







仕事中だったら悪いな、と思いながらも
私は電話を掛けた。







『……もしもーし』



「急に電話してごめんね？今大丈夫？」



『あ、うん。ちょっと待って。』




臣の声が遠くなる。



『エリケンうるせーんだけどー！』




あ。今楽屋なのね。


どうりで騒がしい。(笑)





『……もしもし。で、どうした？』



「あ、あのね。今日早く帰れる事になっちゃって…」



『え！まじか。(笑)』



「臣、今大丈夫そうだったら鍵取りに行ってもいい？」



『あ、俺今からスタジオ行くから
駅まで迎えに行くわ。』



「それは、ちょっと……」



さすがに駅はまずいか。





「私がそっちに行くよ」




『なんか、ごめんな？』




電話を切って
教えてもらったスタジオに向かう。




案外近くて良かった……(笑)








着いたこと連絡すると


臣レコーディング中だからって


直人さんが代わりに迎えに来てくれた。






人「Aちゃん久しぶり〜！」



「ご無沙汰してます(笑)」



人「よし、楽屋行こう。」





「………え？あの、私、鍵を……」





人「せっかくだし、寄ってってよ！」




「え、な、直人さん！？」






まさか




今日という日にメンバーの皆さんと



対面する事になるなんて……







直人さんに手を引かれてエレベーターに乗り込んだ。

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