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無理……っ
「助け、て……」
走っても走っても
足音は無くならない。
それにどんどん近づいてくる。
「痛……っ!」
足首に痛みが走る。
やばい……
それでも近づく足音から逃げるように
私の体は走り出す。
「も、だめ……かも………っ」
今までに感じた事の無い恐怖に
震えと涙が止まらない。
足音がすぐ側まで来てる……っ
「だれ、か……!」
あまりの恐怖に声が詰まって
うまく叫べないくらいになってた。
もう、無理……
もう、すぐそこにいる……っ
「きゃ……っ
「A!!大丈夫。大丈夫だからな。」
諦めかけた瞬間
正面から強く抱き締められた。
誰かなんて分かってる。
そして近くまで来ていた
足音は一瞬にして遠くなっていった。
「お、み………っ」
臣「怖かったな。大丈夫。俺がいる。」
「う……っ……っ…」
臣の温もりが私を包んでくれた。
臣「ばか。心配させんなよ。」
乱暴に服の袖で私の涙を拭くと
自分の背中に私を乗せた。
臣「無事で良かった……っ」
臣の鼻声に
初めて
愛しいって思えた。
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nanami24 - ストーカーって誰なんでしょうね!だいたいけんとうはついています!おみくんの言葉にもうキュンキュンしました。続きもはやく見たいです。更新頑張ってください♪ (2016年12月24日 9時) (レス) id: a09da7c125 (このIDを非表示/違反報告)
mik - 更新待ってます! (2015年7月24日 12時) (レス) id: ef33d2e2bf (このIDを非表示/違反報告)
臣LOVE - この話、マジで面白いです。続きが本当に楽しみです。更新頑張ってください!!! (2015年7月17日 17時) (レス) id: 7b441122cf (このIDを非表示/違反報告)
あやき - オミ君、マジサイキョー (2015年6月1日 0時) (レス) id: 0a799e41b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - おもしろいデス!!更新がんばってください(´∀`) (2015年5月31日 20時) (レス) id: c940e7cade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mii. | 作成日時:2015年5月12日 19時