幼 馴 染 み 。* T.hiroomi *

#２９ ページ30

梓「……は？」



「あ、いや、その…」




そして本日は梓ちゃんだけじゃ


ないんですねー。





優「Aさん、それ浮気ですよ。←」






みんなのアイドル、優美ちゃんも


一緒なんですねー。







今日の昼休憩は地獄かもしれない。


岩田さんと遊びに行くって言ったら
この有様。





※優美ちゃんには友達って言ってあるんだけどね。
岩田さん好きだし←






それでも引っかかるのは


臣のこと。






梓「ねー。優美ちゃん。これ浮気って
やつだよねー？」



優「そうとしか思えないです〜」





「だって、別に…居候されてるだけで……
彼氏じゃないもん……」







そう。




私には臣という存在が大切だけれど



別に彼氏じゃないし。




だってもう17年一緒に居るんだよ？




あんな馬鹿で


意地悪で


変態で。





色んな女の子と付き合ってばっかで。






ずっとずっと、


一緒にいたけど。





臣は、別に私のこと、何とも思ってない、

だろうし。






いや、まぁ、私もそうだろうし。うん。






梓「ほんとバカ。」


優「こんなに鈍感な女の子、漫画以外で
初めて見ましたよ。」




梓と優美ちゃん、発言似てるし。←








「全然恋愛とかしてない、からさ…」





好き、とか。






よく分かんない。









頭の中で考えるのはずっと



臣の事だけだしさ……











昼休憩が終わり


定時に仕事を切り上げた。








梓「ごめん！デート(笑)」



って梓に振られ、




優「合コンなんです♡」



って優美ちゃんに振られ、






行き場を無くした私は


渋々一人で帰る事に。








「臣……」








よく分かんないけど謝ろ。うん。








…………あれ。









なんか後ろから気配感じる。








早足で歩き出したら




段々足音が聞こえてくるように。







待って……こわい……






怖くて後ろに振り向けず



私は走り出した。

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