心に決めた吸血鬼 ページ34
A side
「久しぶりにこういう場に来ると人酔いしそうですわ…」
葛「…何その口調。きっしょ」
「いつどこでどなたが聞いてるかわかりませんもの。両親は
好きですから、名を汚すようなことはしたくありません」
葛「ふーん、そんなもんかねぇ」
その点、葛葉くんはそういうの気にしてなさそう。それともラグーザ家の普通、魔界の普通はこうなのだろうか？
私達はホールの端にある軽食エリアでスイーツを堪能していた。
「私だって、こんな口調…やりたくてやってるわけじゃあり
ません。あくまでこういう場だけです。はぁ、呼び出しが正
式な場だったなんて…」
葛「まあまあ、いいじゃん。こういう場のスイーツ、超うめー
し？」
「確かに、それは同意いたします。あ、葛葉くんが大好きな
なめらか系のプリンですよ、これ」
葛「まじで！」
私が既にプリンをすくっていたスプーンに目をつけられた…と思ったら、腕ごと掴まれて食べられてしまった。葛葉くんって格好いいことするよね。ただプリンが食べたいという欲に従順なだけで、その行動は無意識なんだろうけど。
葛「とろけるぅ…！」
「全くもう…はっ！」
葛「何ぃ？」
「か、間接キス…」
葛「どちらかというと口内…」
「っばか！やめてってば！…って、葛葉くんも赤くなってる
し！そんなになるなら変なこと言わないでよ」
…思わず気が抜けた。しっかりしなくちゃいけないのに。
「頭を冷やしてく…きますね」
お手洗いに逃げ込む。はぁぁぁ…顔を洗いたいのにメイクしてるからそんなこともできない。メイク直しするか…よし、こんなもんかな。さて、次は何を食べようか…
男「こんにちは、AAさん。魔界から参りました、
レイです。あなたはとても魅力的だ。Aさんの血、未
来永劫吸わせていただいても？」
「ぐふぅえぇ？！」
男「っはは！なかなか面白い人だ！」
「でもごめんなさい、私には心に決めた吸血鬼がいますの」
男「…へぇ？ならそいつを倒すまでだ…」
葛「あえ？笑 あ、どもー、倒されに来ました」
「葛葉くん！」
葛「心に決められた吸血鬼ですー」
男「ラグーザ家の者に手を出すのは…くそ…」
葛「んふ、どうぞくたばれー笑」
うわ、葛葉くんの顔見た途端に去っていったよ。ラグーザ家の地位って凄いんだな…
葛「大丈夫？何もされてねーか？」
「うん、ありがとう」
葛「ならよし」
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TWIN tower☆(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまってすみません、ありがとうございました！ (6月23日 13時) (
レス) @page37 id: 8dae0d076b (このIDを非表示/違反報告)
TWIN tower☆(プロフ) - ふふさん» こちらこそ読んでいただいてありがとうございました〜！ (5月9日 22時) (レス) id: 8dae0d076b (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - 有難う御座いました!!!作者様と作品に謝謝!!! (5月9日 20時) (レス) @page37 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
あい - これで6回くらい見直してます、、何回みても面白いです！完結おめでとうございます！ほんとに萌えです！ありがとうございました！ (2022年10月15日 22時) (レス) @page37 id: 5ef6a6e0aa (このIDを非表示/違反報告)
TWIN tower☆(プロフ) - おふさん» 天才だなんて！こちらこそ読んでいただいてありがとうございました！！ (2022年9月28日 1時) (レス) id: 8dae0d076b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TWIN tower☆
| 作者ホームページ：http://twin-tower
作成日時：2022年1月5日 13時
