夢 ページ26
A side
「葛葉くんおはよー」
葛「え、あ、おはざいます…!」
…ん?何か葛葉くん変じゃない?というか、私今ベッドから出てきたよね?ベッドに入った記憶ないんだけど。着てるものもパジャマじゃないし…まさか…
「葛葉くん、もしかして夜運んでくれた?」
葛「あ、いや、まぁ…」
「何、その微妙な反応は?」
葛「いや、昨日の夜のことはなんも覚えてないのかなって」
「覚えて…ないなぁ…でもなんか夢っぽいのはみた気がする
んだよね」
葛「どんな夢だった?」
「んー、ちょっと引かれるかもしれないんだけど、葛葉く
んが出てきたよ」
葛「おほほほう、俺か。んで?笑」
なんてクセのある笑い声。でもこの先の話、果たしてして良いものか。
一人暮らしなどお前には無理だったと言われて、実家に囚われた私。もう2度と自由に家から出ることをは許されなかった。でもそれを救いに、葛葉くんが私の部屋のベランダに降り立った。まるでアラジンだった。高い壁を飛び越えてみせるどころか、空から飛んできたから、魔法の絨毯じゃなくて自力なのはさすが吸血鬼だな〜って思ったんだけど。葛葉くんにお姫様抱っこされて、部屋から抜け出して、夜の空を満喫して、最後には…そう、キスなんかしちゃって…
葛「ねぇ、気になる」
「え、あ、アラジンみたいな夢、だったな」
葛「アラジン?ほーん?」
わかってそうでわかってない?…いや、わかってるのか?葛葉くん案外某夢の国系知ってるからなぁ…
葛「アラジンってことは結構良い夢じゃね?」
「そうなの!だから幸せだったなぁ〜!アラジンめちゃく
ちゃ格好よかったし、好きな人だったから尚更!」
葛「アラジンは誰だったん?」
ダレダッタン…?
「それ聞いちゃうのか…アラジンが葛葉くんだったって言っ
たらまずいしなぁ…」
葛「えぇ、俺ぇ?!」
「ちょ、何でわかったの?!」
葛「お前今思いっきり声に出てたぞ?!」
「えぇぇぇぇぇ?!」
やっばい。え、ちょ、今のは本気でやばい。本気と書いてまじと読む、とか言ってる場合じゃない!私のばか!大ばかだよ!OMGだよ、本当に!!
「は…ちょ、思った以上にやばいことしてるって…葛葉くん
本当にごめん…」
葛「謝んなくていい…俺はやめとけ。人間同士の方が幸せだ」
「そ、うだね…」
葛「これからも、ルームメイト?んー、友達?としてよろし
く。な?」
「う、うん…」
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TWIN tower☆(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまってすみません、ありがとうございました! (6月23日 13時) (レス) @page37 id: 8dae0d076b (このIDを非表示/違反報告)
TWIN tower☆(プロフ) - ふふさん» こちらこそ読んでいただいてありがとうございました〜! (5月9日 22時) (レス) id: 8dae0d076b (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - 有難う御座いました!!!作者様と作品に謝謝!!! (5月9日 20時) (レス) @page37 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
あい - これで6回くらい見直してます、、何回みても面白いです!完結おめでとうございます!ほんとに萌えです!ありがとうございました! (2022年10月15日 22時) (レス) @page37 id: 5ef6a6e0aa (このIDを非表示/違反報告)
TWIN tower☆(プロフ) - おふさん» 天才だなんて!こちらこそ読んでいただいてありがとうございました!! (2022年9月28日 1時) (レス) id: 8dae0d076b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:TWIN tower☆ | 作者ホームページ:http://twin-tower
作成日時:2022年1月5日 13時