君を守るから、俺を守って《Raul》

嫉妬 ページ11

ラウール





　グループにいる男2人。なんかAちゃん

　のこと狙ってる気がして。





ラ「俺が彼氏だから。」

　「もう…」

A「いたなら言ってよ！Aー！」

　「…うん。ごめんね？」

B「えー、結構狙ってたのにー」

C「俺もー」

ラ「はは、盗んなよ俺の。笑」





　立ち上がって飲み物を取りに行く。

　…くふふ、Aちゃんめちゃくちゃ睨んで

　くるじゃん！！

　そのあとは滞りなく90分間の講義を終えた。





教授「Goodbye, everyone! See you in

　tomorrow!」

　「…ねぇー！」

ラ「なぁによ！笑」

　「ほんとばか！何考えてんの！笑」

ラ「えへへ！笑」

　「画角甘かったところは確かに私の責任だけ

　どさぁ、なんで入ってきちゃったの…」

ラ「だって取られたくなかったんだもん！」





　嫉妬しちゃったのは事実だし。





　「いや、あの2人はネタでしょ。さすがに。」

ラ「わかんないからね、男なんて！Aちゃ

　んに彼氏できたら俺泣くよ？！」

　「あーもー、わかったよ。別に録画が残るわ

　けじゃないしね。てか私の彼氏事情はラウに

　関係ないからね？」

ラ「あるよ！彼氏さんにSnow Manに沼っても

　らわなきゃだしあわよくば俺担に…」

　「下心しかねぇ！笑」

ラ「キャハハハ！笑」





　誤魔化したけど、本当はAちゃんのこと

　が大好きだから取られてほしくないだけ。

　それだけなのに、立場が俺の邪魔をする。

　家に来てる時点でやばいけど、さすがにその

　一線は怖くて越えられない。





ラ「でもまあ、俺がずっとここにいれば彼氏で

　きないかぁ。」

　「ジャニオタになった時点で、いい彼氏がで

　きるのは諦めてる。」

ラ「…一生俺だけがAちゃんのこと幸せに

　するから。」

　「え、なんかプロポーズみたいで照れるんだ

　けど。ありがとね。笑」





　アイドルとしてAちゃんを幸せに、嬉し

　い気持ちにさせてあげたいのはもちろんのこ

　とだけど。





ラ「プライベートも、ね？」

　「なんて？」

ラ「…歌舞伎が終わっても、また遊びに来ていい

　でしょ？」

　「良いよ。昼間は学校で夜はバイトだから、

　家いないかもしれないし、合鍵渡しとく。」

ラ「え、良いの？！」

　「もちろん。入れなかったら嫌でしょ？ひと

　り暮らし寂しかったから、誰かいた方が楽し

　いもん。」





　合鍵もらっちゃった…

　Aちゃんは照れながら髪を耳にかけた。

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