シェアスノ！ (ページ34)

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#11 春眠暁を覚えず… ページ34

翔太

　朝9時。今日は珍しく全員オフ。

　目が覚めちゃって、とりあえず1階まで降りて

　ソファに座った。リビングには照。髪が濡れ

　てて朝からトレーニングしてシャワー浴びた

　んだなってうかがえる。

照「翔太おはよぉ～」

渡「はよー」

阿「おはよー」

渡「お、阿部ちゃんおはよ。」

康「おはぁー」

　「おあぉ…」

　阿部ちゃん、康二はキッチンから出てきた。

　何か飲み物持ってる。俺も後で取りに行こ。

　階段から降りてきたAはほぼ目が開いて

　ないし、口が全然回ってない…笑

　無言でAがリビングにやって来た。

　ソファに座る俺の太ももに頭を乗っけ、カー

　ペットに座る照のTシャツをぎゅっと掴みなが

　ら2度寝をしはじめたA。

　と、続いて起きてきためめがこちらへやって

　来た。

蓮「おはよ。A知らない？」

渡「え、ここ。」

蓮「え？…おぉ、よく寝てるねぇ。てか、めちゃ

　めちゃ不思議な体制で寝てるな…」

照「確かに。笑」

　昨日は結構ハードなレッスンだった。

　いくら頑張っても、性別の壁は越えられない

　らしい。俺らが限界までレッスンするってこ

　とは、Aは既に体力の限界突破している

　わけで。

　成長期なうえに春ということもあって、寝て

　も寝ても寝足りないんだって。

照「ほら見て、俺完全に捕まっちゃった。笑」

蓮「Tシャツの握り方！凄い握りしめてるね？」

照「だよなー笑」

康「赤ちゃんやん。笑」

阿「赤ちゃんって、ぎゅってするもんね。笑」

渡「たぶんこいつしばらく起きねぇな。」

蓮「だろうなぁー」

渡「ほっぺふわふわ。笑」

照「そこは成長しないね？笑」

渡「ふはは、確かに！笑」

　照にしがみついて眠るA。

　チビの頃から見てるから成長もわかるんだけ

　ど、逆に変わらないところも見られる。

渡「俺に甘えてくるなんて超珍しくね？」

照「あー、言われてみれば。」

阿「Aついに血迷ったかぁ。」

渡「おい。」

蓮「熱とか？」

渡「めめまでそういうこと言うの…」

　あんまりにも気持ち良さそうに寝てるから、

　俺も出来るだけ動きたくない。それでも少し

　手持ち無沙汰。頭を撫でていると…

　「んなぁ…」

渡「起きた？」

　「うん…？翔太ぁ？なんでぇ…」

渡「さっき自分で階段降りてきたんだよ？」

照「記憶飛んでる？笑」

　「…あぁ～」

　こいつの寝起き、超無防備。