お前ら私は女だぞ！？2【wrwrd】【らっだぁ運営】

しらない ページ34

「……おい！A！A！起きたか！？」

…そんな声が聞こえる。


『……誰…？』

「俺だ！お前の悪魔だ！」

『……そーいえばそんな子もいたなぁ…』


「な！！将来を誓い合ったのに！？」

『じょーだんじょーだん。それで、どうしたの？ここ、みるからに城じゃないでしょ？』

周りを見渡せば、この世の終わりのような顔をした人達が手錠をつながれ、列になっている。

「…その、ここは…((『地獄であってる？』
ああ……」


『ん〜……見たところ死んだの？私。』

「い、いや！！！違う！！まだ……生きているよ。」

何故か悔しそうな顔をする悪魔。


「血が足りなくて、少し倒れてるんだ。
だから、生きてるよ。

……そのかわり、１つ、いい？」

『ああ。いいよ。』

「……その……君は、きっと死ぬ。」


『…そうか。』

「納得……しちゃうの？」

『別にいいよ。だと思ったしね。』

「……詳しく言うね。

身体がもう衰弱しきってて、ボロボロなんだ。
だから、生きていても、何か、衝撃を受ければすぐに死ぬ。

今までも無茶をしてたんだろう？それの蓄積で、
今回の一件で、もう…」

『へぇ。私も引き時？』

「…いや。助かるかもしれないよ。」


『どういうこと？


……さっさと言ってほしい。』


「…………俺が、1回、完全にAの身体を乗っ取るんだ。

それで、Aのボロボロの身体のダメなところと、
俺の身体をとっかえる。

……もちろん、全部じゃないよ。
ダメなところだけ、とっかえるんだ。


そうしたら、またいつも通りだよ。」


『けど、何か問題があるんじゃない？』

「無いよ。あまりね。


……けど、その代わり、悪魔と契約したってことで、何か、聖なるものとかに触ると……
何か問題が起きるんだ。
それが何なのかはよく分からないけど。」


『なぁんだそれだけ？？』

「え？！いいのそれで！？」

『うん、別にいいでしょ。聖なるものなんて無いしさ！』


「わかった、じゃあ、契約しようか。」

『何すればいいの？』

「名前を、呼んで、血を渡すんだ。」

そういうと私は、悪魔が、渡そうかとしているナイフをとって、さっさと血を出した。


『……名前、何？？』


「サーシャ。そう呼んで、血を頂戴。」


『分かった。サーシャ。契約しよう。
契約の証に、血を渡します。』


そう言って、少し切った指の血を渡した。
すると、パァ、と明るくなってきた。


「……A、頑張ってね。」


____そう最後に言われた。

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