お前ら私は女だぞ！？2【wrwrd】【らっだぁ運営】

死ぬの？？？ ページ30

no side

「あ、いたいた。」


ボケー、としたホワホワした声が聞こえた。

てん「誰？！」

「こんにちは。てんてんさんですよね？僕はー」

ーーー

グル「まじか……Aが……」

軍「取り敢えずアイツらを向かわせたが……」

M「……大丈夫かなぁ」

緑「Aなら大丈夫……だよね、レウさん……？！」

レウ「ああ、大丈夫だよ……絶対。」

ぎゅうっ、と手を握り、顔を暗くしているレウクラウド。

すると、ブツリとインカムが音を出した。

〈報告します！被害はまだ拡大していないようで、男たちはすぐ捕まえに行きます！

Aさんは、出血が止まらなくて、意識がッ、
朦朧としているみたいで！！すぐに、連れて行きます！！〉

〈まずい！！応急処置しようにもこの量じゃ足りないよ！早く担架持ってきて！！それか包帯！！〉

〈A担架に乗せた！！今から城連れてくよ！
ぺ神！乗って！〉

焦っているのか、早口で、途中、何を行っているのか、分からなくなるほどだった。

……途中、クラレ先生がこうインカムをつけこう言った。


《……Aちゃんは、死んじゃうの？》

子供のような口調だった。だが、その声は低く、狐のお面の奥は、何か光っているものがあった。

〈分かんないよ！！けどね！死なない！


いや！死なせないから！〉

大きな声だった。早口で、ぐちゃぐちゃだったが。
それなのに決意が現れたような声だった。

《…分かったぺ神。よろしく頼んだぞ。Aの事。》

〈当たり前でしょ！？俺らを信じてて！〉

その声を最後に、通信は無くなった。


M「……神様……お願い、Aを助けて下さい……！！」


悲痛な声だった。最後は濁っていてよく聞き取れなかった。



ーーーーー
？side

さてと。敵は取っ捕まえたし。

Aさんは無事担架に乗せられたしね。

どうしようかなぁ僕。一番活躍したと思うしなぁ？

これは褒められてもいいよね！！


……ってかあのAって人綺麗だったなぁ。



雨、早く止まないかなぁ。


そんな事を思いながら、オレンジの傘をくるくる回しながら歩く。

ボツリ、ボツリ。いつもとは違い、強く水滴が打ち付けてきた。




「……やだなぁ。こんな暗いし、不吉だなぁ。」

くるくる、くるくる。傘をたくさん回して歩く。

カツリ、カツリと、少し高い靴が音を立てる。


少しずつ、靴下に雨水が触れてきた。






「さっさとかーえろ。」

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