お前ら私は女だぞ！？2【wrwrd】【らっだぁ運営】

しゃしゃしゃしゃしゃ ページ28

覚悟を決めたのか、ゴクリ、と唾を飲んでシャオさんがこう言ってきた。


シャオ「…オレと、結婚を前提に……

つき、あっ…て下さい……」

そう言ったシャオさんの顔は茹でタコかと思うほど真っ赤だった。
手に少し力がこもる。


私は、口を少しだけ開かせて、

『しゃ、しゃしゃ…おさん。その……



その…少し待ってくれないかな！？
わた、わたわた私、あんまりこう言うロマンチックな雰囲気よく分かんなくて！！！

なんて答えたらいいのか分かんないけど！！

今、言えることは…その…えっと、…

シャオさんの、事は、ちゃんと好き……だよ。』

そこまで言うとシャオさんの目が輝いてきた。
また茹でタコのように赤い顔が真っ赤になってきた。

シャオ「っじゃあ！！！」

『だけど！！！
まだ、待って。国のこととか、まだ途中なのに、
そんな中途半端な気持ちじゃ、きっと何もできなくなるから！！

だから……まだ待って欲しいんだ……』

シャオ「A……」

目から一粒の涙が出てきて、溢れて止まらなくなってくる。手をすぐに放して、涙をふく。

下を向いて、涙を拭いていると、ぎゅ、と抱きしめられた。

シャオ「分かった。待っとくよ。ずっと。」

ポンポンポン、と頭を撫でてきた。

くっそこういうのがかっこいいんだよ……！！！

シャオ「…のかわり、終わったら返事くれよ。
フってもええから。」

『うん……分かったよ。ありがとシャオさん。』

そういうと、抱きしめる力が大分強まった気がした。
そして、そのまま、何分か抱きしめ合っていると、
耳から、

〈おいA？！事件が城下町で起きた！！
すまんが来てくれ！！〉

〈まずッ、死人が出るぞこれ！！！〉

〈これ聞こえとんのか！？？〉

《ああ聞こえてるよ！シャオさんもいるから、連れてくね！》

ブツ、そう言って通信は途切れた。

『シャオさん！て事だから、行こう！！』

シャオ「んん……分かった。」

ぐ、と伸びをしたシャオロン。

シャオ「……よし、行こか。」

『うん！行こう！！』

シャオ「武器すぐ取ってくから、はよ行っててくれへん？」

『いいけど……早く来てね！大分緊迫してたから！！』

シャオ「おん……」

ーーーー
シャオ「……黄色いチューリップの花言葉は
〈望みのない恋〉……無理……かぁ……」

ぐしっ、と目を拭い、ゆっくり武器庫へ向かったシャオロン。

その歩きは、しっかりした歩みだった。

事件事件！！→←生きてるんですがぁ！！！

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