塩。（ユンギside） ページ16
「ん...。」
カーテンの隙間から入る日差しが顔に当たって目が覚めた。
「ねみーな...。ん？A？」
ふと携帯を見るとAからのメッセージ。
「そーいえば、あのまま寝たもんな...。」
トークを開くと怒っている理由を教えろというメッセージ。
「....はぁ。」
あいつの声が聴きたかったから声を聴くついでに説明することにした。
A〈...もしもし？〉
すぐに聴こえてきた愛おしい声。
「...なんで昨日報告しなかったんだよ。」
あいつの声で自然と笑顔になる俺の顔。
声に出ないように声を低くして話す。
A〈え？報告？〉
「今着いたーとか今これやってるーとかあんだろ。なんもないから焦ったわ。」
こんなことで怒ってたなんてあいつはなんて言うだろうか。そんな不安が襲う。
A〈...本当は報告したかったけど、ユンギの邪魔になるかなって思ってさ。〉
「......」
A〈私のせいでユンギの作品がダメになってほしくないからさ。〉
あいつの優しさが涙を誘う。あんな事で怒ったことが馬鹿らしい。
「...そっか。悪い。」
A〈...ユンギ？...泣いてる？〉
「....会いてぇよ...。...っ...」
A〈...ユンギ...〉
「自分勝手なこと言ってるって分かってるけど...っ...自分の夢のために離れたって分かってるのに...会いたいんだよ...！」
子供みたいにわがままを言う俺に呆れてしまうんじゃないか。離れていくんじゃないか。
そう思っても俺の口は止まらない。
「お前から離れるのが...つらいんだ...。今すぐにここを出てお前を抱きしめたいっ...のに...」
A〈....。〉
Aが困ってるだろ。何言ってんだ俺は。
「悪い、もう切る。」
Aの返事を聞かずに勝手に電話を切った。
するとさらに涙が出てきた。
「.....っ...うぅ....」
電話を切ってから何時間経ったんだろうか。それでも俺の涙は止まらない。
落ち着くためにベランダに出ようとしたら、
Prrrrrr
携帯が鳴った。
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hikari(プロフ) - 途中からユンソルとソンジュンが変わってる笑笑 (2021年5月2日 8時) (
レス) id: 54762b60db (このIDを非表示/違反報告)
マンネ - ありがとうございます！！またやるつもりです笑笑 (2016年4月16日 16時) (レス) id: 5e8161484b (このIDを非表示/違反報告)
はなさん - すごく面白いです！！特に、Q&A！！また、やって下さい！！ (2016年4月16日 16時) (レス) id: 5e8161484b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マンネ | 作成日時：2016年2月23日 15時
