その名はペトラ ページ3
手招きされてやってきた路地裏には人がいた。
髪はぼさぼさで目元までかかっている。それに、うす汚れた水色のレインコートを着ている。
「ああ、気づいてくれたんですね。」
そうやってそいつは言った。
「こんにちは、私はペトラ。」
そう言って、ペトラは微笑む。
その後、ペトラに連れられ、僕らは近くのカフェに入った。
外は、まだ雨が降っている。
僕らはそれぞれ食べたいものを頼んだ。
「さて、本題に入りましょうか。」
ペトラがこっちに向き直る。
「君は地球最後の日を止めることができると言われたら、信じますか？」
言っている意味がよくわからなかった。
質問しようとしたが、先ほど頼んだものが来たので、それを食べながら聞くことにした。
ペトラには不思議な能力があるらしい。
それは、契約した相手の願いをかなえるというものだ。
つまり、
ペトラと契約すれば地球最後の日を止められるのだ。
「どうです？悪い話じゃないでしょう？」
僕はこくりとうなずいた。
「では、契約しましょう。なに、私と握手するだけでいいんですよ。」
そして、僕はペトラの手を握った。しかし、何も起きない。
「はい、これで契約完了です。」
そう言ってペトラは立ち去ろうとした。
「ああ、そういえばまだ名前を聞いていませんでしたね」
ペトラが僕のほうを向く。
「空知 渡です。」
「渡君ですね。分かりました。それでは、ごきげんよう。」
カラコロとドアのベルを鳴らして、ペトラは去っていった。
その日の夜、
僕は、地球最後の日がなくなりますようにと願った。
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妄想部部長 - すみません、、須田景「瓜」では無く、須田景「凪」です (2020年6月20日 22時) (
レス) id: 7bcfa840f4 (このIDを非表示/違反報告)
ロクショー(プロフ) - 雨とペトラ完結しました！ (2020年3月27日 9時) (レス) id: 64dca66113 (このIDを非表示/違反報告)
ロクショー(プロフ) - ベルサイコカノン(polkka@ギブハピ)さん» ご指摘恐れ入ります。ありがとうございました！ (2019年11月18日 16時) (レス) id: 64dca66113 (このIDを非表示/違反報告)
ベルサイコカノン(polkka@ギブハピ)(プロフ) - オリジナルフラグ外してください。頂けると嬉しい、ではなく単純にルール違反ですので... (2019年11月11日 19時) (レス) id: 21258dbec2 (このIDを非表示/違反報告)
美夜@ギブハピ - ！！雨とペトラ、好きなんですか？あ、急にごめんなさい！この作品、面白そうですね！更新、大変と思いますが、頑張ってください！ (2019年11月10日 15時) (レス) id: 287f50192c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロクショー | 作成日時：2019年11月6日 18時
