【天馬司】おれだけみてよ、【プロセカ】

かわいいが23回 ページ24

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仲間に励まされ(？)はしたものの

それでもいつもより緊張してしまった

セリフも、動きも、あっていたかはわからない

でもいつもよりは、いいショウができた気がする


「大丈夫、司はちゃんと出来てたよ」

「そうか…よかった…」


そう言われ一気に力が抜ける

オレはちゃんとできていたらしい

寧々が言うなら、間違いないだろう

まぁ、ここは声が裏返りかけていた、ここは客席を見すぎていた、など

指摘はいつもより少し増えたが。


「そういえば、Aくんに会いに行かなくてもいいのかい？
今なら多分えむと外で話しているよ」

「あー…少し行ってくる」

「ついでにえむにわたしが呼んでるって伝えてきて」

「わかった」


少し水を飲み、肩にかけていたタオルを置き外に出る

場所は、えむの大きな声ですぐわかった


「…あ、つかさくん」

「司くん！今ね、Aちゃんとお話してたの！
Aちゃんって、すっごくすっごく可愛いね！」


すごくわんだほいだよ！！と叫んでいるえむに寧々が呼んでいたぞと伝える

それは直ぐに行かなきゃ！と走り出したが舞台裏に入る前に止まり、叫んだ


「そういえば司くん！Aちゃんがかっこよかったって言ってたよーー！！！」

「…へ？」


じゃあね！とえむは裏に入っていった


「…ほんとう、か？」

「も、もーえむちゃんのばか！」


質問には答えず八つ当たりのようにバシバシと叩かれる


「こら、痛いから辞めないか！」

「だって…自分で、言いたかったじゃん」

「あ、え、」

「その…すごい、かっこよかったよ いつもと雰囲気違ってなんかキラキラしてたっていうか…
いや別に雰囲気違うからかっこいいって訳じゃなくて！
普段もかっこいいだけどステージに立ってる司くんがもっとかっこいいっていうか！！
あーーーっ、もういいやつかさくんホントにかっこいいね！！今日も好きだよ！！じゃあ帰るから！これあげる！またね！」


話すだけ話し、手に持っていた紙袋を押しつけAは行ってしまった

普段Aから言われない"かっこいい"の言葉とその中に紛れ込んだ"好き"の言葉で

オレはもうパンク寸前で

少し時差で赤くなってくる顔とまともに動かない頭

思わずその場にしゃがみこんだ

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