きっと僕らは、世界でいちばん甘い恋をしている【黄】

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・・・





赤「るぅちゃん。」





黄「...はい。」





赤「一体どういうことなの。」





目の前には湯気の立つコーヒー二つと、今にも湯気の立ちそうな莉犬。





ヤバイ、めちゃくちゃ怒ってる。





笑顔なのに目にハイライトなし。





莉犬の質問にどう答えたらいいかわからず黙っていると、彼は深くため息をつき、淡々と話し始めた。





赤「彼シャツしてお泊まりまでして。相手がるぅちゃんじゃなかったら完全に(ﾋﾟｰ)してたね。」





黄「...」ｿﾞｸｯ





赤「まあでも、るぅちゃんなら良いかなぁ、とは思ってるけど...」





るぅちゃんが悪い奴じゃないのは知ってるし。と、悔しそうな顔で莉犬が言った。





黄「僕なら良いって、何が？」





赤「だ、だからその、妹と付き合ってるのとか...」




黄「...へ？」





赤「え？」





あれ？もしかしてだけど僕...





Aちゃんの恋人だと思われてる？





黄「あの、僕たち付き合ってないです。」





赤「...え、嘘、付き合ってないの？」





黄「うん。」





僕の言葉に最初は驚いた顔をしていたが、みるみる莉犬の顔が明るくなっていく。





そんなに僕と彼女が付き合ってたら嫌なのだろうか...





赤「なんだ、そっかぁ！もー、俺ビックリしちゃったよー」





そう言って莉犬がふわっと笑った。





...やっぱり兄妹なんだな。





その顔がAちゃんと凄く似ていた。










黄「まあ、“まだ”付き合ってないってだけなんですけどね。」





赤「...は？」










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