陰陽師が参りまぁす (ページ20)

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Aサイド

まぁ、今のところは何もない

だから何もないで合宿終わってくれ

と、思ってたら赤葦が真っ青な顔で歩いてるのを見つける

どうしたんだろう

そういえば最近、雨がずっと降ってるな

木兎さんが外に行かないと騒いでたな

てか、赤葦じゃなくて青葦じゃね？

『あの、どうしたんですか？』

心配だから一応声をかける

薬は市販のがあるし

赤「ん？あー、これ言った方がいいのかな？」

これは

もしや

『もしかして、幽霊とか見たんですか？』

違うと言ってくれ！

頼む！！

赤「はい、見ちゃったんだよね」

さよなら、僕の楽しい合宿

『どんなのでした？』

赤「ボロボロの白いワンピースを着てて、ランドセル背負ってたから小学生だと思うんだけど、その子の後ろにずっと居て。家の影に隠れて分からなかったけど、そのあとまたその人が見えて、よく見たらその小学生を引きずってたんだ」

あー

面倒なことを

『今はなんともないですか？』

赤「今はなんともないよ」

『赤葦が見たのはひきこさんって言う幽霊です。赤葦は多分運が良かったんですね。見つかってたらその小学生のように肉塊になるまで引きずられていましたよ』

その小学生は可哀想だけど

すぎてしまっては僕には何も出来ない

赤「俺はどうすれば…」

『僕がいればなんとかなるでしょう。もし、外出する時は必ず僕のところに来てください。ひきこさんをどうにか出来るのは僕だけなので』

赤「分かりました」

さよなら、僕の楽しい合宿←(大事なのでもう一回)