六本木の不良兼呪術師 【東京リベンジャーズ】×【呪術廻戦】 【灰谷兄弟】

44話 ページ45

『ほら、話してみなよ』




「ｯ…はぁ…やっぱり君には叶わないね」


『はっ、勝てるもんなら勝ってみろよ〜笑』



「…星漿体護衛任務から分からなくなってしまったんだ」




『…』


「非術師は守る者

そう思っていたはずなんだけどね


あの日(護衛任務)から分からなくなってしまったんだ

どうして私達が命を削ってまで守らなくてはいけないのかって


非術師は守る

けど、非術師は嫌い」





『そっか...』

どうしてだろう


夏油の言葉に賛同する自分がいる



そんなこと、思ってはいけないって分かっているのに



非術師は守るもの

それを否定する自分


非術師が嫌い

それをすんなりと受け入れる自分と受け入れる自分



『何となく...分かる気がする』




「え...?」



『非術師は守る

けど、どこか......頭の片隅では非術師が嫌いと思っている自分がいるの

ダメだって分かってるのに

それに気づいてすんなりと受け入れた自分がいた』




そう、ｽｯって入って来たんだ
受け入れてしまった

非術師が嫌い
否定できなかった



『どうして私たちが命を張って...たくさんの仲間(呪術師)がﾀﾋんでまで
非術師が出した呪霊を私たちが祓わなくちゃいけないのかってね(笑)』


「呪霊って、非術師からしか生まれないのかい？」




『......うん、呪術師は自分の呪力を制限したりコントロールすることが出来るけど

非術師は自分が呪力を持っている...そんなことにすら気付かないほど呪力の操作が出来ない

だからこそ非術師から呪霊が生まれるの』




「そう......なんだ。ありがとう

さて、私もそろそろ任務だ、行ってくるね」




そう言って去っていく夏油


そんな彼の手を私は気づいたら掴んでいた





離したら私たちをおいてどこか遠くに行ってしまいそうだったから


「どうかしたのか？」




『ごめん...けど、これだけ。

ちゃんと連絡してね

置いていくとかあり得ないから。そっち(・・・)に行くんだったら、私も一緒だから。』




それだけ言っていってらっしゃいと笑顔で送った

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