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第六話 ボス(上) ページ8

「…さて。ボスのところへ行こうか。」


「…ボス…。」

私を誘拐するように指示をしたボスに…。


「ああ、私たち、一応姉妹なんだから、タメ口で話しましょう?ほら、呼び方も桜夜でいいから。」


「…今は、無理そうです。一応私をさらった''誘拐犯''なんですし。」


桜夜さんがそう言ってくれても、私の警戒心は緩まなかった。


キッと、桜夜さんを睨み付けると、


「ははっ!輝夜って面白い子ねえ?
私と性格が正反対じゃない!気楽に、ね?」


「…はい。」


私本当にこの人と血が繋がっているんだろうか。


「あ、いけない。早くボスに会いに行かなきゃ。…ほら、輝夜。行くわよ。一応念のために目隠しと手錠させてもらうからね。」


「わかりました。」


そう言うと、視界が真っ暗になり、手首にひんやりとした感覚がした。


手錠は重く、それが私をここから絶対に逃げさせないと暗示しているみたいで、怖かった。


「私が案内するから。輝夜は私に黙ってついてきな。」
 

「はい。」




ここの建物はかなり広いのだろうか、ボスの部屋に着くまで5、6分かかった。



「さあ、入るわよ。目隠しだけ外してあげる。ボスの前では決して粗相のないように!わかった?輝夜。」


「はい。」


「ああ〜、もう、そんなに固くならなくていいってのに!」

「だから、さっき言ったでしょう?桜夜さんは私をさらった''誘拐犯''なんですよ!気軽に話せるわけないじゃないですか!」


「いつか桜夜って呼んでよねー?」


「…気が向いたら、呼びますね。」


「了解!その時まで、待ってるから。」


…この人、案外いい人なのかもしれない。


だけど、人は簡単に信用しては行けないと、母さんが言っていた。


よく、考えないと。


「目隠し、外すね。」


目隠しを外されて、眩い光に包まれた。

「っ…眩しい…」


「でしょう?ずっと目隠しされてきたからね。目は慣れたかしら、入るわよ。」


そして、桜夜さんは大きな扉をノックした。

第七話 ボス(下)→←第五話 双子



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ラリマ@夜型(プロフ) - なぁなさん» コメントありがとうございます!!まさかの1年間更新してませんでした💦すみません!!更新頑張ります!!‪w‪w‪w (2022年5月13日 7時) (レス) id: 7ec9553736 (このIDを非表示/違反報告)
なぁな - つ、続きを恵んでください。一生のお願いぃぃ!!!!!!! (2022年5月12日 22時) (レス) @page35 id: 06a43c680c (このIDを非表示/違反報告)
ラリマ@夜型(プロフ) - 宇宙光里さん» コメントありがとうございます!更新頑張りますね!! (2022年1月22日 11時) (レス) id: 7ec9553736 (このIDを非表示/違反報告)
恋 空 .(プロフ) - 宇宙光里さん» 有難う御座います.ᐟ‪がんばります🎶 (2022年1月22日 6時) (レス) id: 0b13a4a0a0 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙光里(プロフ) - とてもおもしろかったです!続きが楽しみ!応援してます! (2022年1月22日 6時) (レス) @page35 id: c1ebef8efe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラリマ&ソラ x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ReinaSoraK1/  
作成日時:2020年10月23日 0時

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