新たな怪盗現る【怪盗レッド】

第十二話 ターゲット ページ15

桜夜side





輝夜(あのこ)が怪盗ムーンになってから早1週間。

お母さんからかなり怪盗になるにあたっての技術を学んでいるそうだし。

輝夜も、結構怪盗らしくなってきたんじゃないかしら。

『…そろそろ、私からも教えてあげることがありそうね。』









敵の組織について。









「お姉ちゃん〜！」

『輝夜。ハッキングについては分かった？』

「うん！バッチリ！」

『そう。良かったわ。貴女頭いいものね！』

「へへ、そうかなぁ？」


輝夜、貴女天才少女なのよ。

IQ…200？だったっけ。

驚異的な知能の高さよ…。

ただ、彼女にも欠点がある。

それは、運動音痴なこと。

私のお父さん…ボスは驚異的に身体能力が高かった。
そして、お母さんは、輝夜のように知能が高かった。

そして、二人が結婚をして、産まれたのが私たち。

私は父の血を多くもらい、輝夜は母の血を多くもらっているのだ。

「…お姉ちゃん？」

『あ、ううん、ちょっと考え事してただけ。』

「そう？あのね、ターゲットが決まったの。」

『本当！？見せて！』

さすが、私の妹ね、仕事が早いわ。

「今回のターゲットは、とあるヨーロッパの宝石。オークションに出せば数億円だよー！どう？」

『うん！いいね！これにしよう！何処にあるの？』

「えっとね…波蘭(ぱらん)博物館だよ！」

『おぉ、いいじゃない！あの大きなところでしょう？』


あぁ、心が踊るわ！

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