君のための嘘。 (ページ18)

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YN side

チャンミンの所についたと同時にマネージャーにかかってきたヨンソからの電話。

内容は、

「記憶を失った…？」

YS"そう、みたいなの…。
ユノとチャミ君、会社のことも覚えてないみたいで…。 "

「なんでそんな事に…。」

YS"事故のショックのせいだって…無理して思い出そうとすると、発作みたいに急に頭痛がしたり、意識をなくしたりするって…。"

聞いた瞬間頭に浮かんだのはチャンミンの顔だった。
チャンミンは目を覚ました時、一番にAの無事を聞いてくるだろう。

「チャンミンに何て言えば…。
どうすれば治るんだ？」

YS"自然に、思い出すのを待つしかないって。だから当分の間は2人と話せなくなるって…。チャミ君には言わないでおいてほしい。気が持たないだろうから…。"

「……分かった。」

黙って消えたことにするのかと言えばよかったかもしれない。…けど、今はこれしか、チャンミンのためになることは思いつかない。

だけど実際に嘘をつくのは本当に辛くて、チャンミンの気持ちを考えると話すことも耐えられなくなった。

社長との電話と嘘をついて、俺は部屋から逃げてしまったんだ。

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