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目が覚めた。
聞こえてくるのは雀の鳴き声でもなく
寝息でもない規則的な電子音だった。
辺りを見渡すと私は白い部屋の中にいた。
つまりは病室だ。
私の寝るベッドの隣には皆がいた。
皆揃って眠っている。
皆の寝顔をじっと見ていると
凜空くんが目を覚ました。
超学生「…えっ!あ!!皆起きて!!
Aちゃんが起きた!!」
凜空くんは皆を揺さぶって起こした。
途端に静まり返っていた病室が騒がしくなる。
そらる「落ちちゃったとき…もう駄目かと思った…。」
まふまふ「良かった良かった生きてた良かった…………。」
坂田「声、声は…枯れてない?話せる?」
syudou「足は?腕は動くか?変な感じしない?」
すりぃ「あぁ良かった…本当に心配したんだよ…。」
めいちゃん「…このまま目が覚めなかったら…
俺も逝こうと思ってた。本当に…良かった…。」
『ごめん、心配かけて。』
ひとつ間を置いてから言うと皆はにこりと笑った。
超学生「目が覚めたら即退院って医者が言ってた。
…皆でゲーセン行くんでしょ?」
凜空くんは私に手を差し延べてきた。
私も笑って手を握った。
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作者名:being | 作成日時:2020年1月25日 10時