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syudouくんはパルクールが出来ない。
私はすぐにコツを掴んだが、
syudouくんはいつになっても出来なかった。
私はそれを思い出し、急いで屋根の上に登った。
syudouくんが下の方で笑っていた。
syudouくんは笑顔ではあったが、
その表情自体は笑顔から程遠いものであった。
正直気味が悪かった。
ひとつ深呼吸をし、いつものように飛んだ。
ああ、風が気持ちいい。
私はパルクールが大好きだ。
皆は鳥になったみたいって言うけど、
私は人としての自分が飛んでいるという
事実が心地よかった。
不思議だ。
皆に追いかけられていたはずなのに、
誰も追ってこない。
ああ、そんなこともうどうでもいい。
足をつく。
勢いよく足を離す。
手すりを潜り抜ける。
楽しい、楽しい。
今だけは全てを忘れて飛んでいたい。
「きづけないの?」
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作者名:being | 作成日時:2020年1月25日 10時