ああ、この人達ヤンデレです。 (ページ35)

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凜空くんの顎を目がけて
拳をつきだす。

まともに喰らえば脳が揺れて気絶するはずだ。

まぁ凜空くんには当たるはずも無く
ふわりと避けられた。

だが次の一撃に命運がかかっている。

私は勢いよく凜空くんの腹を蹴り飛ばした。

避けた体制からすぐに防御には戻れず凜空くんは
もろに喰らった。

超学生｢ぐぅえっ…！」

凜空くんは2,3m程吹っ飛び
その手からはスタンガンが離れた。

『やった…！』

そのスタンガンを私が急いで手に取ると
軽い電流が走った。

『いたっ。』

超学生｢げほっ…そっちは偽物、
ビリビリグッズのスタンガン。こっちが本物。」

凜空くんは咳をしながらのそりと起き上がり
スタンガンを手でくるくると回した。

超学生｢意外と強くなってたからびっくりしちゃった…
暴れないで、少し眠って。」

スタンガンから青白い光が出る。

そのまま凜空くんが私の首に押しあてようとした。

その時、暗闇からぬっと出てきた手が
凜空くんの腕を掴んだ。

『真冬…！』

まふまふ｢…そんなもの当てて……
万が一Aちゃんが死んだらどうすんだ！！
…やだ！やだやだやだやだやだやだァァァァァ！！！！
生きてよォォォォ！！」

超学生｢…！いってぇ！！手ぇ離せよ！！！」

真冬が有り得ない程の握力で
凜空くんの腕を握る。

真冬は握力がとても弱いのに
有り得ない光景を目の当たりにした。

超学生｢ってぇな！！！てめぇぇぇ！！！」

凜空くんが真冬の手を振り払い掴み合いになった。

その隙に私は走りだした。

『それはお二人さんでやってくれ……！』