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優しい朝日が差しこんでくる。
今日は雀の鳴き声ではなく、
規則的な寝息が隣から聞こえてくる。
そらる「すぅ....すぅ...。」
そらるは気持ちよさそうに寝てる。
『可愛いな…そらる……。』
そらるを起こさないように
静かに階段を降りる。
『そらるのために美味しい朝ごはんを
こしらえてやりませう…!』
『よし、こんなもんじゃろ。』
目の前には、決して豪華ではないが、
家庭感溢れる朝ごはんができた。
そらるを起こしに行こうとしたら、
何か音が聞こえてきた。
ドタドタドタッ
バンッ
ドタドタドタ
ガバッ ギューッ
『そらる?』
そらる「よかった、消えてなくて」
『大丈夫だよ、私は消えないから』ナデナデ
そらる「ん」ギュー
『ご飯食べよ』
そらる「うん」
「『いただきます』」
『どう?』
そらる「美味しいよ」ニコッ
『よかった』
朝日で照らされたそらるの笑顔は輝いて見えた。
暖かい朝日に包まれた、幸せな日常。
今となっては、私を殴りにいきたい。
私はいつになったら私の周りにまともな人が
いないと気付くのだろうか。
私は自分の手料理を食べる狂人に笑顔を向けた。
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作者名:being | 作成日時:2020年1月25日 10時