５、濡れ衣 ページ6
A：「――いじめを受けているんです」
えむ：「ええっ！？」
寧々：「い、いじめ……」
A：「はい。ざっくり説明しますね」
きっかけは小学4年生の時。掃除の時間、ふざけて走っていた男子が、廊下にある図工で作った花瓶(でも紙でできてる)が飾ってある台にぶつかった。その時私は廊下の掃除当番で、その台の下を雑巾で掃除していた。突然台が揺れて『バタン！』という音が上から聞こえたので、慌てて出た。倒れたお花入れは運悪く私の頭上のものだった。台の近くでは倒れている男子がいたので、私はその子がぶつかってしまったんだと仮説を立てた。だがその男子は私を見るなり何かをひらめいたようで、「先生！角馬が○○さんの花瓶倒した！」と言った。でも彼は、明らかに自覚している様子だった。濡れ衣を着せられた私は、被害者の女の子にまで勘違いされ、更には先生にまで勘違いされた。私は、自分が倒したわけではないので否定し、謝らなかった。だけど、みんな信じてくれなくて、それっきり私は孤立してしまった。無視され、ある日は机がなくなっていた。5年生の時の移動教室で一華ちゃんという友達と知り合ってペアになり、それから一華ちゃんまでいじめられそうになり、私が「一華ちゃんをいじめるなら私をいじめて」と言い、一華ちゃんはいじめられなくなった。でも、中学でもいじめは続いた。今も、一華ちゃん以外の学校のみんなが私をいじめている。でも慣れた。悪口を言われても、暴力を振るわれても。でも耐えられなかったのは、一華ちゃんやボカロへの誹謗中傷。いじめられてから何も感じなくなった。笑顔は忘れた。でも、一華ちゃんといる時だけ感情を感じる。
『耐えられなかった事』より前の事をざっくりと話した。
えむ：「ひどい！」
寧々：「味方は一華さんしかいないの？なにそれ、ひどっ」
その時、一華ちゃんから着信が入った。
『Aちゃん、大丈夫？何かあった？』
『大丈夫。落とし物を拾って届けに行っただけだよ。飲み物買ってすぐ戻るね』
A：「一華ちゃんが心配しているので戻ります。あと、カル○スが売っている所はありますか？」
寧々：「そこを出てすぐ左にあったと思う」
えむ：「またね！」
A：「有難うございました。また会いましょう」
男子の横を下を向いて通り抜け、売店で飲み物を買い客席に戻ると、一華ちゃんとあの男子は打ち解けていた。よかった。
テクノです！ひゃーっ！実体験入れて少し盛ったら怖くなったーっ！
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テクノ(プロフ) - いっかさん» いっかちゃーーーーん！うわー本当にありがとう！え！本人！？（パニック） (2021年8月20日 19時) (
レス) id: 5d060ec191 (このIDを非表示/違反報告)
いっか - いっかですよ！！！やっぱり面白いね！！たまに覗いて、更新されたのを見ようと思うよ！！！！！ (2021年7月21日 17時) (レス) id: 46260cfb71 (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(プロフ) - ゆあさん» 神作ですとぉ！？いやもう泣きそうです！ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2021年3月31日 10時) (レス) id: 9cdf80e7c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新楽しみです！！神作ありがとうございます！！ (2021年3月30日 20時) (レス) id: 5acf3927f5 (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(プロフ) - 返信遅くなってごめんなさい！これからも頑張って更新していきたいと思います！ (2021年3月12日 21時) (レス) id: 9cdf80e7c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テクノ | 作成日時：2021年2月20日 15時
