21、頼れるのはあの人しかいない ページ22
【一華side】
一華:(用事も済んだことだし、散歩しよ。まあ、今の時間下校中の人少ないと思うし)
一華:(あれ?あそこの公園に、誰かいる。――えっ!?)
一華:「Aちゃん!?」
A:「この声は――、一華ちゃん?でも、なんでここに?」
一華:「なんでこんなに傷だらけなの!?」
A:「え、なんで一華ちゃん、今日休んでたじゃん」
一華:「用事があったから休んだの」
一華:(そんな場合じゃないよ!)
A:「用事か……。よかった、怪我とか病気とかかと思った」
一華:「――それより、Aちゃんのことが心配だよ!」
一華:(心配させちゃってごめん。でも、今はAちゃんの方が心配だよ……)
A:「ごめんね。LI○Eで話すから、申し訳ないけど家に帰って……」
一華:「でも……。うん。分かった。じゃあ、またLI○Eで」
A:「うん」
一華:(私が何度質問しても答えてくれないと思う。だから、頼れるのはあの人しかいない……!Aちゃんは違うかもしれないけど、あの人だけは私と同じような状況だと思うから……!いかなくちゃ、あの人――天馬くんがいるところへ……!)
この前フェニランに行ったとき、私は隣の席の人と目が合ってフリーズした。あ、そういえば、名前聞いてなかったな。今度聞けたらいいな。――いや、そんな場合じゃなくて……!そう、ショーの前にAちゃんも天馬くんと目が合ってたんだよね。そのあと、Aちゃんはいつもと変わらなくて(いや、男子と目が合ってしまったから少し慌てていたけれど)、天馬くんは少しの間フリーズしていた。つまり、私と同じ状況だったのかもしれない。――あれ?でも、そうなるとAちゃんも男子と目が合ってしまったことによりフリーズしてしまうのでは?
家に帰って、フェニランに電話してみる。
その数分後、私が指定した場所に天馬くんが来た。数分後って……、対応早すぎない?
一華:「天馬くん!!!Aちゃんを助けてください!○○公園にいるはずです!もしかしたらいないかもしれないけど、これ、Aちゃんの家周辺の地図です!」
司:「何があったか分からないが……。とりあえず行ってみるな」
一華:「有難うございます!!!私では拒まれてしまいます!」
天馬くんはさっそく行動に移し、私の前から一瞬で姿を消した。
一華:(私の役目は、これで終わりかな)
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テクノ(プロフ) - いっかさん» いっかちゃーーーーん!うわー本当にありがとう!え!本人!?(パニック) (2021年8月20日 19時) (レス) id: 5d060ec191 (このIDを非表示/違反報告)
いっか - いっかですよ!!!やっぱり面白いね!!たまに覗いて、更新されたのを見ようと思うよ!!!!! (2021年7月21日 17時) (レス) id: 46260cfb71 (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(プロフ) - ゆあさん» 神作ですとぉ!?いやもう泣きそうです!ありがとうございます!これからも頑張りますね! (2021年3月31日 10時) (レス) id: 9cdf80e7c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 更新楽しみです!!神作ありがとうございます!! (2021年3月30日 20時) (レス) id: 5acf3927f5 (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(プロフ) - 返信遅くなってごめんなさい!これからも頑張って更新していきたいと思います! (2021年3月12日 21時) (レス) id: 9cdf80e7c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テクノ | 作成日時:2021年2月20日 15時