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庇う ページ47

平然と禰豆子を殺すと発言したその男。それに対し、炭治郎は慌てながら声を上げる。

炭治郎「待ってくれ!!禰豆子は誰も殺していない!!」

義勇「...」

男は、俺の言葉を聞いても、無言のままだ。

炭治郎「俺の家にはもう一つ、嗅いだことの無い誰かの匂いがした!!みんなを殺したのは多分そいつだ!!」

義勇「....」

炭治郎「禰豆子は違うんだ!!どうして、今そうなったのかは分からないけど。でもーーー」

義勇「簡単な話だ。傷口に鬼の血を浴びたから鬼になった」

炭治郎「ッッ!?」

義勇「人喰い鬼はそうやって増える」

炭治郎「禰豆子は人を喰ったりしない!!」

義勇「良くもまぁ、今しがた己が喰われそうになっておいて」

炭治郎「違う!!俺のことはちゃんと分かっているはずだ!!」

さっきの出来事があったからか、妹を必死に庇おうと弁護する。

炭治郎「俺が誰も傷つけさせない。きっと禰豆子を人に戻す!!絶対に治します!!」

しかし、男の言葉で俺は絶望に打ちのめされそうになる。

義勇「治らない。鬼になったら人間に戻ることは無い」

炭治郎「探す!!必ず方法を見つけるから殺さないでくれ!」

必死の嘆願も聞いていないように、禰豆子へ刃先が突き出された。

炭治郎「やめてくれぇぇ!!!」

この人は絶対に鬼になった禰豆子を殺そうとする。なら、どうすればいい?戦う?不可能だ。
さっきどうやったか分からないが、俺の視界から一瞬で消えて禰豆子を奪った事を考えると、この人は鬼を殺すための特別な力がある。ただの炭売りの俺がどうこうできる人じゃない。

炭治郎「お、お願いします・・・禰豆子を、妹を殺さないで下さい・・・俺がきっと妹をもとに戻して、家族を殺した犯人も見つけてみせます・・・だから、どうかっ・・!」

だから俺に出来ることは惨めったらしく頭を垂れながら懇願することのみだった。

それでも俺は、もうこれ以上喪う訳にはいかない。

だって禰豆子は、今の俺に残された、たった一人の家族なんだから……
 

ヒノカミサマ→←炭売りの少年



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和南(プロフ) - 親方様ではなくお館様ですよ (2022年7月20日 12時) (レス) @page20 id: 7da2eafba5 (このIDを非表示/違反報告)
真田 - ダイヤのAやワンピース、黒バスは更新しないのでしょうか? (2022年1月5日 23時) (レス) id: dd9dcc7a90 (このIDを非表示/違反報告)
ロック - ダイヤのAやワンピースは更新しないのでしょうか? (2021年10月18日 14時) (レス) id: 63b5797a08 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - とても面白い作品ですね。続きが気になります。更新頑張ってください。 (2021年9月26日 16時) (レス) @page43 id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
俺やで!(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!! (2021年3月5日 7時) (レス) id: cfb8b285e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:TSUBASA | 作者ホームページ:http://exiledaisuki0113  
作成日時:2021年1月13日 8時

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