屋敷 ページ5
ある小さな屋敷。背中に『滅』と書かれた黒い隊服を着た女性がお茶の入った湯飲みをお盆に乗せ、縁側にいる同じ隊服を着て青い羽織を両肩に乗せた青年に声を掛ける。
「師匠、お茶が入りました」
貴「ありがとう奏、誰の差し入れかな?」
奏「隣の屋敷に住んでいるカナエ様としのぶさんです。今日は屋敷にいると伝えたらいい茶葉をお持ちになりました」
貴「なるほど...頂こう」
奏から湯飲みを受け取り一口飲む青年。
青年の名は継国縁吉。鬼を斬る組織である鬼殺隊に属しており階級は甲。そして次期柱の1人。
少女の名は霧雨奏。縁吉の教え子であり同じ鬼殺隊に所属する新人隊士で縁吉の屋敷で住み込みで教えを乞うている。頑張り屋で真面目で家事など殆どこなす教え子だ。
貴「美味しい、かなり値が張る物かな?」
奏「いえ、先日の任務で助けた方からの頂き物と伺ってます。カナエ様としのぶさん、カナヲでは飲みきれないと仰ってました」
貴「そうか、であればこちらも何かお礼をしないといけないが.....」
言葉を止め、縁吉は庭の入口を見るとそこには蝶の様な羽織を着た女性が立っていた。奏は軽く会釈し女性は縁吉の隣に座る。
女性の名は胡蝶カナエ。鬼殺隊の柱の1人で縁吉の同期で隣にある屋敷に妹のしのぶと暮らしている。
貴「お礼は必要か?」
カナエ「いいえ、その代わり少し手伝って欲しい任務があって、御館様の了承は得ているわ」
貴「珍しい、柱になった君が俺に頼むなんて。奏」
奏「承知しました、直ぐに準備しますね」
再び軽く会釈をして準備のため屋敷の中に入って行く。縁吉も横に置いていた刀を右腰に携え肩に乗せていた羽織を着る。分厚い革で出来たブーツを履いた所で奏が同じ青い羽織を着て刀を左腰に携えて出てくる。
奏「準備完了です、行きましょう」
貴「よし、行こうか、案内は任せる」
奏「えぇ、任されたわ」
縁吉が立ち上がるのと同時に3人の姿は消え任務へと向かった。
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和南(プロフ) - 親方様ではなくお館様ですよ (2022年7月20日 12時) (レス) @page20 id: 7da2eafba5 (このIDを非表示/違反報告)
真田 - ダイヤのAやワンピース、黒バスは更新しないのでしょうか? (2022年1月5日 23時) (レス) id: dd9dcc7a90 (このIDを非表示/違反報告)
ロック - ダイヤのAやワンピースは更新しないのでしょうか? (2021年10月18日 14時) (レス) id: 63b5797a08 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - とても面白い作品ですね。続きが気になります。更新頑張ってください。 (2021年9月26日 16時) (レス) @page43 id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
俺やで!(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!! (2021年3月5日 7時) (レス) id: cfb8b285e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:TSUBASA | 作者ホームページ:http://exiledaisuki0113
作成日時:2021年1月13日 8時