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想い ページ24

カナエ「縁吉?」
そして今のカナエは、今まで見たことのない縁吉に動揺していた。
目の前の縁吉の雰囲気も気配も変わり、まるで別人のように感じた。

童磨「(なんだよ、この言葉....?どこかで聞いたような)」

童磨は切り落とされた腕を拾い無理に繋ぐ。手を腕で、顔を手で覆いながら縁吉を見据える。

貴「『何が楽しい?何が面白い?命をなんだと思っているんだ』」

童磨「(誰だ?俺は知らない.....!?)」

童磨は目の前の男が、額に陽炎痣があり髪は長く、花札のような耳飾りをした男と姿が重なった。

「『どうしてわからない?どうして忘れる?』」
 
童磨「(ちがう。これは....無惨様の細胞の記憶!?)」

カナエ「....けほっ...縁吉、どうして、来たの....?」

縁吉はカナエの方に振り向き、透き通る世界で状態を確認する。カナエは肺をやられていた。
 
肺が機能しなくなってしまえば、呼吸を使用することが難しくなる。呼吸を使う鬼殺隊士にとっては致命傷だ。今のカナエは、ぎりぎり使用できる“呼吸”で命を繋いでいる状態だった。上弦の鬼との攻防があった所為で立ち上がるのさえ難しい状態だ。

カナエ「....私の、ことはいいの...縁吉たちが、私の分まで、生きてくれれば.....」

貴「カナエを見捨てる事はできない。俺がここに来れたのは、しのぶが俺に助けを求めてくれたからだ。俺は自分の意思でここまで来た。あの時みたいに、何も出来ずに喪うのは、俺は真っ平御免だ。救えるものがあれば、俺は手を伸ばす。しのぶとっても、皆にとっても、俺にとっても、カナエはたった一人の...大切な家族で俺が!」
 
カナエ「縁吉...でも」

カナエは言葉を区切った。
 
貴「....俺は死なない。俺を...信じてくれ、カナエ」
 
縁吉はカナエを見て安心させる様に微笑む。その表情にカナエは何も言うことができなかった。縁吉の言葉はどこか安心するような感覚がしたから。

そして、

貴「.....それに俺が惚れた女だからな」

カナエ「!?」

カナエは、縁吉が小さい声で呟いた言葉に反応する。

貴「奏、カナエを連れて蝶屋敷に戻れ」

奏「分かりました!」

奏は、カナエを連れて蝶屋敷に戻った。

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和南(プロフ) - 親方様ではなくお館様ですよ (2022年7月20日 12時) (レス) @page20 id: 7da2eafba5 (このIDを非表示/違反報告)
真田 - ダイヤのAやワンピース、黒バスは更新しないのでしょうか? (2022年1月5日 23時) (レス) id: dd9dcc7a90 (このIDを非表示/違反報告)
ロック - ダイヤのAやワンピースは更新しないのでしょうか? (2021年10月18日 14時) (レス) id: 63b5797a08 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - とても面白い作品ですね。続きが気になります。更新頑張ってください。 (2021年9月26日 16時) (レス) @page43 id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
俺やで!(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!! (2021年3月5日 7時) (レス) id: cfb8b285e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:TSUBASA | 作者ホームページ:http://exiledaisuki0113  
作成日時:2021年1月13日 8時

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