【鬼滅の刃】鬼殺隊最強の剣士

過保護 ページ15

とある日の昼、カナエの屋敷のしのぶの部屋に2人の女性がいた、1人は縁吉の弟子である奏、そしてもう1人はカナエの妹しのぶ、この2人は何をしているのかというと自分の師匠そして姉について話していた。

奏「はぁ....師匠はまた私の単独任務にこっそり付いてきました、どうしたらいいですか？」

しのぶ「それなら私も同じよ、姉さんは私が心配過ぎて自分の任務を速攻で片付けて先回りしてたわ」

最近の2人の過保護に呆れる遥としのぶ、決して嫌では無いのだが度が過ぎるのも問題がある、それはしのぶと奏を除いた2人が温泉から帰ってきてから続いている。

しのぶの場合は鬼の頸が斬れないので最近は奏と一緒に行動するのだが同時刻に任務に向かったはずの姉が何故かいてニコニコしながら『手伝うわ』と言い『自分の任務は？』と聞くと『速攻で斬ったわ』と言う。

何故こういった日々が続くのか2人は聞いたがそれぞれこう返される。

明らかに何かを隠しているように2人は言う、1日や2日なら分かるが一月続けば流石に奏達もおかしいと気付く、どうにかして聞きたい2人は空いている時間を利用し作戦会議をしていた。

奏「どうすれば話してくれますか？色々と罠を仕掛けてはいますけど中々話さなくて.....」

しのぶ「こっちもよ、姉さんははぐらかすし縁吉さんは何も話さないし、いっその事新しい自白剤でもお茶に混ぜて混ぜてやろうか」

奏「し、しのぶさん？それは流石に2人が可哀そうです、その前にそれは師匠にしか使いませんよね？」

しのぶ「当然よ、いい加減に縁吉さんの姉さんへの思いを言って欲しいから、今日だって縁側でカナヲも交えて話しているけど何も起きないし」

奏「それは....」

奏「話は変わりますけど師匠とカナエ様がくっついたらどう思います？」

しのぶ「どうって言われても...けど、今の縁吉を支える事が出来るのは姉さんしかいないと思ってる、昔と今は違い過ぎる、見てて辛いから」

奏「私は師匠とお二人が出会った時の事を詳しくありませんけどそんなに違いますか？私は今の師匠が好きですけど」

しのぶ「....そうね、あの時は本当に優しくて何時も笑顔を絶やさなくて姉さんを見ているみたいだった、けどあの時....」

言葉を止め辛い顔をする、あの時の先を奏は知りたいが聞いてはならない気がした、それを聞くと超えてはならない線を超えるような気がして仕方なかった。

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