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貴「メンバーさんの卒業ですか?」
麻衣「知ってたんだ」
貴「はい」
乃木坂・橋本奈々未、卒業
何気にスマホのニュースを見て俺は、その情報を知った。
麻衣さんにとってどれくらい重要な人か…
席に座ってから暫し沈黙の時間。
だが俺は麻衣さんと絶妙な距離感を作り気まずさを出さない。
麻衣さんは視線を外さない。
俺は何も言わない…あえて喋らず麻衣さんのタイミングを待った。
麻衣「私ね…どうしていいか分からないの。ずっと一緒に頑張って…これからもっとって思った時に…でも彼女の顔を見たら引き留められなくて…」
麻衣さんは矢継ぎ早に話し出す。
麻衣「仕事に打ち込めば忘れられるって…でも仕事をすればするほど奈々未の事が…」
俺は、黙って麻衣さんの言葉を聞いていた。
麻衣「おかしいよね…笑顔で送り出したのに…奈々未を許せなくなる自分がいて…それが堪らず嫌で…」
麻衣さんが話し終えると、俺は暫し押し黙ったまま。
麻衣「ごめんなさい…私…」
麻衣さんの言葉に彼はようやく口を開く。
貴「いえ、大丈夫です^_^
それに俺の経験ですが…寂しさとか悲しさは忘れる事ができない…何かに打ち込めば忘れられる。そう思いがちですが…本当は受け入れるしかないんです。受け入れて進むしか…」
麻衣さんの目をジッと見る。
貴「悲しんで、悔しんでいいんです。そうしないと心が保てない…」
その言葉を聞いた途端、テーブルにポタポタと水滴が落ちた。
それは麻衣さんの涙だった。
どれくらい時間が経ったのだろう。
麻衣さんは時には声をあげ、時には嗚咽を漏らし感情を吐き出した。
俺は麻衣さんが落ち着き始めると一杯のカクテルを注文した。
麻衣「これは?」
貴「ロングアイランドアイスティーです。ちょっと度数が強いので少しずつどうぞ」
麻衣「私を酔わせてどうするの?」
麻衣さんは泣きはらした目で俺を見つめ悪戯っぽく笑う。俺も笑い肩を竦めた。
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ワラさん - ダイヤのAとかワンピースは更新しないのでしょうか? (2022年8月3日 0時) (レス) id: 5eec98c3d4 (このIDを非表示/違反報告)
ワラさん - ダイヤのAとかワンピースは更新しないのでしょうか? (2021年11月25日 17時) (レス) id: 818dbd2b8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:TSUBASA | 作者ホームページ:http://exiledaisuki0113
作成日時:2020年4月14日 9時