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艶めかし ページ12

美月「翼さん、おはよ...」



部屋に置いている全てが美術品のようなお洒落なアパルトマンの一室。


真っ白なシーツが敷かれたベッドに横たわっているランジェリー姿の美月は窓から差し込む光に少し眩しそうな表情をしながら翼に微笑みかけた。


貴「おはよ...」


美月「私達...一緒に...一線越えちゃったんですよね...?」


貴「あぁ、そうだな」


美月「ふふっ、嬉しい…」


隣のベッドに腰掛けている翼は少し笑みを浮かべて頷き、美月も照れた様子で前髪を撫で下ろした。

貴「って、おーいっ!国境という一線を越えた事を艶めかしく言ってんじゃねー!演技上手すぎてリアルにスタッフびびってっから〜!」

美月「もうちょっと、続けてくれても良かったのに〜」


パリで行われている美月の写真集の撮影に同行していた翼は美月のノリに合わせていたが、周りの目に耐えきれず立ち上がり美月もクスクスと笑う。


緊張感が出やすい美月を考慮して緊張が和らぐものを準備するので教えて欲しいとスタッフから伝えられたアンケートに美月は『田中翼』とだけ書いて、困ったスタッフに嘆願された翼が根負けして現状に至る。


貴「さて、少し離れるな?そろそろ慣れたろ?」



海外での写真撮影にも慣れたと思い、翼が現場から離れようとすると美月はスーツの袖口を握る。



美月「もう少しだけ...ダメですか?」



貴「じゃあ...」


少し不安げな美月の表情も職業柄、カメラマンは狙ってくるので翼は美月の耳元で小さく呟く。


美月「えっ!?本当!?」



貴「お任せください。マドモアゼル」



美月「じゃあ、頑張る!」


目をキラキラと輝かせる美月に翼は笑顔で頷いて現場を去り撮影は順調に進んでいった。

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- 面白いです!続きが気になります! (2月15日 11時) (レス) id: 05eb6baf46 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き待ってます (2023年2月13日 19時) (レス) @page4 id: e8039f9ffd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:TSUBASA | 作者ホームページ:http://exiledaisuki0113  
作成日時:2023年1月21日 18時

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