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9話 ページ9

「あらあら〜そんなことがあったのね…。」

「喧嘩を止めたAさんは悪くないわ!なのに何であの人達は付き纏ってくるのかしら…。」

「うーん…やっぱり喧嘩止めた私のことムカついてるからあの世に送りたいのかなぁ…。」



昨日の出来事を洗いざらい全てカナエとしのぶちゃんに話した。と言うか一人で抱え込むのには少しばかり情報量が多すぎる。


はぁ、と溜め息を零すとしのぶちゃんが心配そうに私の顔を覗き込んだ。



「大丈夫?もし何かされたらきちんと言って?」



しのぶちゃんの優しさが私の心に染み渡る。カラッカラの砂漠に雨が降ったように心が穏やかになった。どことなくマイナスイオンを感じる。



「大丈夫よ!だってAは可愛いものー!」

「姉さん理屈になってない!」



どこか既視感のあることは置いておいて微笑ましい姉妹の会話にほっこりして私のHPは回復していく。


良いなぁ、姉妹。私もしのぶちゃんみたいな妹欲しかったなぁ。
因みに私は一人っ子。だから兄弟姉妹には密かな憧れを抱いている。



「でも喧嘩は良くないわね〜。Aが止めてくれて良かったわ!」

「もしAさんに何か危害が加えたらただじゃおかないんだから…。」

「ありがとう、心配してくれて。」



そう言ってしのぶちゃんの頭をぽんぽんと撫でるとしのぶちゃんは恥ずかしそうに下を向いた。

んー可愛い。切実に妹に欲しい。



「ふふっ、しのぶ嬉しいそうだわ。しのぶはAのこと大好きだものね!」

「ね、姉さん!」



恥ずかしそうに顔を赤らめて不貞腐れるような表情をするしのぶちゃんを見て、思わず笑みが零れてしまった。



置いてきた(多分不良の)三人組の存在なんてこの時ばかりは忘れ去っていた。


























「あ、A飴いる?」


「味噌汁味とまな板味でなければ…。」


「ふふっ、イチゴ味よ〜!」


「貰います。」


「Aさん味噌汁味って何!?まな板味ってどういうこと!?あの人達?あの人達なのね!?」

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aya(プロフ) - ラストに向けた展開に心揺さぶられました! (2021年6月8日 2時) (レス) id: 72cb3c8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーど - ヤバっ!トリハダたちました…! (2021年5月16日 13時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
- 学園祭のお話がすごーく良かったです!高校時代に戻りたくなっちゃった。茶道部だったから不死川さんにお茶点てて差し 上げたいわ〜。 (2021年3月14日 0時) (レス) id: 7c1fbdaf37 (このIDを非表示/違反報告)
くれ - めっちゃ面白いです (2021年1月2日 17時) (レス) id: f26c98ad88 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の水道水(プロフ) - いやなんかw主人公の実況が好きすぎてw (2020年11月18日 7時) (レス) id: 44bf365a1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月11日 23時

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