検索窓
今日:8 hit、昨日:12 hit、合計:352,635 hit

31話 ページ31

「てかなんで私だけなんですか。
副会長達も呼んでください。」

「呼んでるんだがな。なぜか来ないんだ。」

「かいちょーかいちょー、貴方とうとう副会長にまで愛想尽かされたんですか。」



唯一、仕事を放り出す癖のある会長のフォローしてくれていた副会長が来なくなってしまったのは大事件だ。

そりゃこの会長相手にするの疲れるよね。
すごくわかります。(涙目)



「だがお前だけは来てくれるって信じてたぜ!」



満面の笑みでそう言う先輩に心底腹が立った。
まじで炙ってやりたい。


私が来なきゃただでさえ苦労してる副会長への負担が尋常じゃないから来たんです。決して貴方の為じゃないです。



「本当に今年の生徒会終わってますね。」

「本当だなぁ。」

「いや十割貴方のせいですけど。」

「は?」



なんで俺が100%悪いことになってんだよ!?と叫ぶ先輩。

是非そのお胸に手を当てて自分の心に問うてくださいませ。








.








「それで何か良い案ないか?」

「それ聞く前に先輩も自分で考えてくださいよ。」

「現在進行形で考えてるわ。」

「現在進行形でスマホゲームしてるくせに何言ってんですか。」



この人は真面目に考える気多分ない。
全部私に丸投げしようとしてる。

うわぁ、こんな先輩にだけはなりたくない。



「まあ…大人子供誰でも楽しめるようなものと言ったらだいぶ限られてきますし…決めようと思えばちゃちゃっと決められますよ、多分。」

「本当か?ド派手に何か良い案があるのか?」

「いや、ある程度のキーワード入れてその手に持っている薄型の知恵の宝庫に尋ねてくださいよ。」



そのくらいはできますよね、という意味合いを込めて先輩をじとっと見る。


すると観念したようにわかったわかった…と先輩は面倒くさそうにスマホに打ち込み作業を始める。



「お前は顔は良いのに可愛げがねぇなぁ。」



この人顔は良いのになぁ。一言余計なんだよなぁ。








.








「スマホは文明の利器だよな…。」


「何を当たり前のことを。」

32話→←30話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (627 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
636人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

aya(プロフ) - ラストに向けた展開に心揺さぶられました! (2021年6月8日 2時) (レス) id: 72cb3c8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーど - ヤバっ!トリハダたちました…! (2021年5月16日 13時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
- 学園祭のお話がすごーく良かったです!高校時代に戻りたくなっちゃった。茶道部だったから不死川さんにお茶点てて差し 上げたいわ〜。 (2021年3月14日 0時) (レス) id: 7c1fbdaf37 (このIDを非表示/違反報告)
くれ - めっちゃ面白いです (2021年1月2日 17時) (レス) id: f26c98ad88 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の水道水(プロフ) - いやなんかw主人公の実況が好きすぎてw (2020年11月18日 7時) (レス) id: 44bf365a1c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月11日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。