喧嘩を止めただけなのに。【鬼滅の刃】

29話 ページ29

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放課後、私達のクラスは文化祭の準備をしている。

とは言っても看板を作ったりチラシのデザインや机や椅子の配置を考えたりと言った作業ばかりだから、全然苦ではないし寧ろ楽しい。



「Aー、こっちの装飾するの手伝ってー！」

「わかったー！」



友達に頼まれて紙で作った飾りを壁に貼り付けていく。飾りするだけでだいぶお店っぽくなるな。


いそいそと作業をしていた時、私達のクラスにとある人物が尋ねてきた。



「作業中にごめんなさい。Aはいるかしら？」



学園のマドンナであるカナエの登場に、男子達が一斉に視線を移す。カナエから溢れるカリスマオーラに私がやられそう。

いや、もうとっくのとうにやられてた。(力説)



「どうしたのカナエ。」

「あ、A！さっき生徒会長からAにあとで生徒会室に来るように伝えてくれって頼まれたの！」

「えー…会長がかぁ…。
ありがとう、教えてくれて。」



実は私、生徒会役員なのです。(唐突)

理由は立候補者の人数が足りなくて先生にゴリ推しされたからです。
頼まれたら断れない私の弱みに漬け込んで…っ！



私は正直生徒会長が苦手。
派手だしうるさいし派手だし派手だし。

関わるととてつもなく面倒くさい人。


まあ一応先輩なのでそんなこと本人には言えないんですけどね。



「じゃあ私はクラスに戻るわね！」

「うん、ありがとう。助かった。」



ひらひらと手を振ってカナエは自身の教室に戻って行く。


カナエは本当に綺麗だなぁ…眼福。








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「楠照さんと胡蝶さんが並ぶと眩しすぎて目が痛い…。」


「二人共カリスマ性と気品に溢れてるわよね…。」




※実はAはエリートとして有名(一応(･･)才色兼備＆生徒会役員だったら誰だって憧れる)(クラスメイトC談)

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