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26話 ページ26

「なんやかんやで家まで運んで貰っちゃってごめんね…。」



伊黒君、なかなか律義なんだね。(失礼)

私と荷物を送り届けてくれた伊黒君に感謝感謝。



「…ああ。」

「あ、あと!」



私はそこで思い出した。そう言えば伊黒君にこの前ノートのコピー貰ってまだお礼を言っていないことを。



「この前、ノートのコピーくれてありがとう。」



私がそう言うと伊黒君は少し驚いたような表情をした。

驚く要素あったかな…?



「…お前は本当に律儀な奴だな。」

「う、うん?」



私よりも伊黒君の方律儀な気がするけど…。



「そんなこと気にするな。俺がやりたくてやったんだからな。」



マスク越しだけど、ふっと伊黒君が微笑んだのがちゃんとわかった。

…これは大層なイケメンだな。間違いない。



「意外と優しいんだね…見かけによらず…。」

「何か言ったか?」

「いえ何も。」



いけないいけない。ついつい本音が出てしまった…。



「意外と聞こえたのは俺な気のせいか?」

「きっと。」



伊黒君はほとほと呆れたような表情をしたけど気にしない気にしない。



「まあ次からは授業中に窓の外の鳥を観察してノートを取り忘れることがないようにするんだな。」

「……。」



伊黒君こそ私のこと観察してるじゃん。
人のこと言えないじゃん。



「言っておくけどな、俺がお前のことを見ていたわけじゃない。ただ少し左を向くとお前が視界に入ってくるんだ。俺が視界に入れたのではなくお前が勝手に視界に入ってきたんだ。」

「あ、うん。」



…ツンデレですか?








.








「じゃあ俺はもう帰る。夜は冷えるからな。せいぜい温かくして寝ろよ。あと戸締りも確認しろ。防犯の為に玄関先の明かりも付けておけ。それから(※以下略)」


「(やっぱ伊黒君ツンデレだわ。)」

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aya(プロフ) - ラストに向けた展開に心揺さぶられました! (2021年6月8日 2時) (レス) id: 72cb3c8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーど - ヤバっ!トリハダたちました…! (2021年5月16日 13時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
- 学園祭のお話がすごーく良かったです!高校時代に戻りたくなっちゃった。茶道部だったから不死川さんにお茶点てて差し 上げたいわ〜。 (2021年3月14日 0時) (レス) id: 7c1fbdaf37 (このIDを非表示/違反報告)
くれ - めっちゃ面白いです (2021年1月2日 17時) (レス) id: f26c98ad88 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の水道水(プロフ) - いやなんかw主人公の実況が好きすぎてw (2020年11月18日 7時) (レス) id: 44bf365a1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月11日 23時

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