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18話 ページ18

「ここって…。」

「ああ。」



ああ。じゃわからないんですけどね。まあ冨岡君に期待はしてなかったから大丈夫だけど。


冨岡君に連れられて来たのは古びた外装の駄菓子屋さんだった。

冨岡君駄菓子屋さん来るんだ…なんか意外だな。



駄菓子屋さんを眺めていると冨岡君にくいっと服を引っ張られて中に入るよう促された。

引っ張る力が尋常じゃない。服が今にも破けるって悲痛な叫びを上げてるよ。(遠い目)



「いらっしゃいませ。」



中にいたのは一人のお婆さんだった。もう随分なお年がいっているように見える。丸まった小さな背中が亡くなった祖母の姿と重なって見えた。



「あらあら、義勇ちゃんじゃないのぉ。」



どうやら冨岡君はお婆さんと知り合いなようで、冨岡君を見るや否やほろりと顔を綻ばせた。



「お久しぶりです。」



おお、冨岡君が普通に挨拶してる。あの無口な冨岡君が。

録音した音源売れば結構高値になりそうだな…(考え方がゲスい)



「あらまぁ、もしかしてお隣の子…。」

「……ああ。」

「まあまあ、貴方が…。」



なんだなんだ、私には話の趣旨が全く掴めないぞ。
お婆さんはどうしてこんなに嬉しそうな視線を私に向けるのでしょうか。


ちらりと冨岡君に目をやると…なんかもう、目力が凄かった。

取り敢えず話し合わせろって言ってるきっと。
とうとう目で会話する力を身に付けちゃったよ私。



「え、えっと…初めまして。楠照Aと申します。」

「あらあら、礼儀正しいお嬢さんねぇ。」



お婆さんは嬉しそうに微笑むと立ち話はなんだから、と店の奥の個室のスペースまで冨岡君と私を案内してくれた。

どういうことかと冨岡君に目で聞いたけど全力で目を逸らされた。解せぬ。

















「(冨岡君、どういうこと。取り敢えず目を合わせて。)」


「(俺は嫌われていない。)」

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aya(プロフ) - ラストに向けた展開に心揺さぶられました! (2021年6月8日 2時) (レス) id: 72cb3c8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーど - ヤバっ!トリハダたちました…! (2021年5月16日 13時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
- 学園祭のお話がすごーく良かったです!高校時代に戻りたくなっちゃった。茶道部だったから不死川さんにお茶点てて差し 上げたいわ〜。 (2021年3月14日 0時) (レス) id: 7c1fbdaf37 (このIDを非表示/違反報告)
くれ - めっちゃ面白いです (2021年1月2日 17時) (レス) id: f26c98ad88 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の水道水(プロフ) - いやなんかw主人公の実況が好きすぎてw (2020年11月18日 7時) (レス) id: 44bf365a1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月11日 23時

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