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23話 ページ23

「あら…違うの…。」



冨岡君のお姉さんも私が彼女ではないと伝えると少し残念そうな表情をした。美人さんはそれすら絵になる。



「え、えっと…同級生の楠照Aです。はじめまして。」

「はじめまして、私は義勇の姉の蔦子です!義勇と仲良くしてくれてありがとう。この子は少し口下手だから…。」



冨岡君のお姉さん__蔦子さんは冨岡君の背中を軽く叩いてふふっと笑った。

冨岡君は俺は口下手ではないと言いたげに蔦子さんの方を見た。



「ところでなんで二人で歩いてたのかしら?気になるわ!」



蔦子さんは目を輝かせて私に詰め寄った。なんて綺麗なお顔なんだろう。



「……駄菓子屋に、連れて行った。」



冨岡君はすました顔をしてそう言った。待ってそれだと私がただの駄菓子屋好きみたいに聞こえるじゃん。まあ実際好きだけど。



「…もしかして、義勇から誘ったの?」

「…ああ。」



冨岡君が頷くと蔦子さんはキャーっと小さく悲鳴を上げて義勇ってばやるじゃない!と目をキラキラとさせていた。

冨岡君はなんだかバツが悪そうに目を逸らすと明後日の方向をぼんやりと眺めていた。



「Aちゃん!義勇とこれからも仲良くしてあげて!」

「こ、こちらこそ。」



蔦子さんはぱっと私の手を取ると笑顔でそう言った。それに対してはい以外の返答は恐らく受理されないだろう。うん。

冨岡君に至っては私の返答に嬉しそうに顔をほんの少しだけ綻ばせていた。



…顔が良い。






_






それからしばらく蔦子さんとお話させて頂いて(冨岡君は安定の空気だった)私の家の近くで別れた。

家の前まで送って行くと言われたけれど流石にそこまでして貰うわけには行かないからね。全力で遠慮した。


















「義勇!私Aちゃんが妹に欲しいわ!」


「…Aを養子に貰うのか?」


「もう!もっと簡単な方法があるでしょ!」


「……いや、凄く難しいぞ……。」

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aya(プロフ) - ラストに向けた展開に心揺さぶられました! (2021年6月8日 2時) (レス) id: 72cb3c8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーど - ヤバっ!トリハダたちました…! (2021年5月16日 13時) (レス) id: 328ef4fff0 (このIDを非表示/違反報告)
- 学園祭のお話がすごーく良かったです!高校時代に戻りたくなっちゃった。茶道部だったから不死川さんにお茶点てて差し 上げたいわ〜。 (2021年3月14日 0時) (レス) id: 7c1fbdaf37 (このIDを非表示/違反報告)
くれ - めっちゃ面白いです (2021年1月2日 17時) (レス) id: f26c98ad88 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の水道水(プロフ) - いやなんかw主人公の実況が好きすぎてw (2020年11月18日 7時) (レス) id: 44bf365a1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月11日 23時

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