The Secret Code-JJside-01

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リビングのソファーに座り

ボーッと窓から外を見つめる

こんな何も考えず

のんびりした時間を過ごすのなんて

いつ振りだろうか…？





色々なしがらみから解放されたくて

耐えに耐えていたものが

音を立てて散った瞬間

俺は財布だけを手に韓国から飛び出した

きっと周りは今頃総出で俺を探してると思う





情けない

申し訳ない

悔しい

辛い





色んな感情がゴチャゴチャして

考えるのも疲れて

途方に暮れていた時にAに会った

正直、一目惚れだった

声を掛けたら凜とした姿のようで

実際はすごい弱い女の子のような一面があって

そのギャップに惹きつけられた





もっと知りたい

もっと話しがしたい





そんな欲がつい口から出た嘘

“ジェヒョン”何て言う架空の名前を使って

自分の身柄がバレないように

上手く誤魔化して今に至る




嘘に嘘を重ねて

胸が痛くならない訳がない

だけど本当の自分を知ったら

きっとAはいなくなる気がした

きっと俺を突き離して

元いる場所に帰れって言うに違いない





それはどうしても嫌だった





ワガママだってわかってる

周りに迷惑をかけてるのだってわかってる

それでも俺はAの側にいたかった





好き






きっと言葉にしたら

拒まれると思う

そういうのにはウンザリしてそうだから

だからAの言う事を聞く

Aの為なら何でもやってあげたい



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