こたしげTime (ページ26)

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赤

赤｢小瀧…｣

小瀧の心配そうな顔は、いつの間にか、悔しそうな顔に変わっていた。

小瀧は俺の事支えようとしてくれてるんや。

……小瀧になら言えるかもしれへん。俺の中にずっとあるもやもやした気持ちを。

そう思った俺は全て小瀧に話すことにした。

赤｢小瀧、あのさ……｣

全て話終えるとなんだか、心がスッキリしたような気がした。

桃｢俺に話してくれてありがとう。｣

そう言うと俺の頭を優しく撫でる小瀧。

なんだか、その優しさがすごく身にしみて、思わず涙がツーと頬をつたった。

すると急に目の前が真っ暗になった。

同時に小瀧の匂いがしてきて、抱きしめられてるということに気づいた。

赤｢ちょ、小瀧？！｣

あまりにもビックリしすぎて涙なんか引っ込んでいった。

ドキドキする胸を落ち着かせていると、耳元で小瀧の声が聞こえてきた。

桃｢前に何かの記事で見たんやけどさ、

抱きしめられるとストレスって減るらしいで。｣

あー、だから急に抱きしめてきたんか。なんて1人で納得していると小瀧が

桃｢嫌やった？｣

と顔を覗き込んできた。顔近い、なんて思いながら

赤｢嫌やない…｣

と答えると再び優しく抱きしめてきた。