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急に腕を引っ張られたと思ったら何かのお店に連れてこられた。



赤「小瀧、何する気なん?」



桃「あ、これ着て。」



肝心の小瀧は、俺の話には全く答えず服を押し付けられた。


試着室に入れられどうすることも出来へんから


仕方なく押し付けられた服を着ることにした。



赤「あれ、これって…」



押し付けられた服をよく見たら涼しげな浴衣だった。


これ着て何すんやろ…そんなことを思いながら着替えていると外の方から



桃「着替え終わった?」



と小瀧の声がした。



赤「あ、終わったで。」



急いで試着室を出ると、同じく浴衣を着た小瀧が居た。



桃「しげ、似合ってんで。」



赤「ありがと……小瀧も似合っとるで。」



桃「ん、ありがと。じゃあ行こっか。」



そう言い手を差し出す小瀧。


……これって手繋ぐって事やんな。


こんな事はこれから先二度とない、そう思い自分の手を小瀧の手にのせて握ると


小瀧は、優しく微笑んで握り返してくれた。


手をつなぎながら賑わう街並みを2人で歩く。

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作者名:このは | 作成日時:2020年7月8日 0時

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