嫌いですか?2 NO.1 ページ11
…と、言うわけでリベンジするべくデートに誘いました。
兄さん達に励まされて数日後。
私なりに考え、やはりきちんと尋ねることにしました。
『遅れてごめん!』
マフラーを抑えながら、頬を赤くさせて走ってきたA。
一織「全然待ってないですよ……!?」
ヒールで走っていたせいなのか、Aがつまずき、前に倒れてくる。
とっさに手を伸ばして、彼女の腕を引っ張って転ぶのを防いだ。
『…………っ!!』
一織「大丈夫ですか?急がなくてもいいですから、気をつけてください」
『ごめん……』
彼女の顔が赤くなっていることに気づいて数秒後。
抱きしめた状態になっていたことに気づいた。
離れようと私の胸に手をおいて押してきたA。
離れないように背中に回した腕に力を入れて、
ぎゅっと抱きしめた。
Aの首元に顔を埋める。
流石に顔を見ながらは恥ずかしい。
『あの…、離れ…』
一織「嫌ですか?」
Aの言葉を遮って声を絞り出す。
彼女の手の力が弱まった。
ステージの上よりも高鳴る心臓。
一織「私と…恋人になったことを…後悔してますか?」
声が震える。これは恐怖だろう。
彼女に……Aに嫌われるのが怖い。
『どう…して?』
一織「……私が触ろうとすると嫌がりますし…。隣を歩くこともできないですし…。手も…つなぎたいですけど…Aは嫌なんですよね?」
『えっ!?えっと…その…』
驚いた声を出したあと、なぜか耳を赤くしたA。きっと、顔は真っ赤なのだろう。
『嫌いじゃ…ないよ。』
一織「えっ…?」
『嫌いなんかじゃない。嫌いだったら恋人になんかならない。そうじゃなくて…その…』
一織「じゃあ…なんでですか?」
軽く深呼吸をした後、震える声で白い息を出した彼女。
『恥ずかしかったの…。嬉しかったんだけど…いっぱいいっぱいになっちゃって…。照れくさかっただけ…だから…』
嫌いじゃない。
そう聞いた瞬間、私はぎゅっとAを抱きしめた。
今までの分もぎゅっと。
一織「良かった…」
泣きそうになりながら、Aも抱きしめ返してくれた。
待ち合わせの駅。
その向かいのカフェから、6人のアイドルがその様子を微笑ましげに見ていた。
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紅兎★天使 - こんにちは、作者の紅兎★天使です。この度、なぜかGoogleが初期化してしまい、パスワードもわからない為小説の更新ができません。しばらく休むことになってしまいます。私も書きたかったのでとても辛いです。ご了承ください。大変申し訳ありません。 (2018年2月5日 18時) (レス) id: 0643382e40 (このIDを非表示/違反報告)
はるまん - 今見たよー!!!忙しいのにごめんなー!!!あとありがとー!!!(≧∇≦)読みながら妄想したよ、可愛いヤマさんと一織を……ヌフフまたリクエストするかもだけど、よろしく!!! (2018年1月27日 19時) (レス) id: f4965df5c9 (このIDを非表示/違反報告)
紅兎★天使(プロフ) - はるまんさん» オッケー!リクありがと!時間いただくかもだけど書くからね! (2018年1月27日 15時) (レス) id: 52a5e6ff84 (このIDを非表示/違反報告)
はるまん - またリクいーかな?ヤマさんは夢主が好きで、でも夢主が一織に構いまくるからヤマさんは一織に嫉妬する。でも実は一織も夢主が好きでヤマさんとバチバチィ……ってなるけど夢主はナギとくっついていたというオチ(ギャグ風に)……な感じでお願いしたい!長くてごめん! (2018年1月27日 8時) (レス) id: f4965df5c9 (このIDを非表示/違反報告)
紅兎★天使(プロフ) - 美来さん» 最高と言ってもらえてよかったです!ありがとうございましたー!! (2018年1月23日 18時) (レス) id: 52a5e6ff84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅兎★天使 x他1人 | 作成日時:2017年11月22日 16時