龍の妹は愛され女子です！【アイナナ】 (ページ13)

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日常11 ページ13

いつも通りTRIGGERのマネージャーとして仕事をこなしていた。

楽が新しく出演するドラマの顔合わせについていったくらいだ。

楽「TRIGGERの八乙女楽です。よろしくお願いします！」

女優「よろしくお願いします」

監督「よろしくお願いしますねぇ！今回の恋愛ドラマは…」

と説明を聞いていた。

そこに慌てたように入ってきた俳優さん。

？「スイマセン！前の仕事が押してしまって！」

監督「おおー！八神くん！やっと来たか！さぁ、自己紹介して！」

監督さんに紹介され、俳優の彼は前に出た。

「こんにちは！ライバル権親友役の橘誠役を演じる八神透です！よろしくお願いします！」

ニコッと笑った八神透くん。

今話題のイケメン俳優だ。

性格もいいらしく、スタッフさん全員に挨拶して回っている。

私の横に立っていた楽もいいやつじゃねーか！と満足げ。

社長！この仕事いいっスよ！

と心の中で思ったとき、彼がこちらに来た。

楽に挨拶をしたあと、私にも挨拶しようとしてきている。

ので、お仕事仕様で挨拶する。

握手を求めるように手を差し出しながら、

『こんにちは、八神さん！TRIGGERのマネージャーの十 Aです！よろしくお願いしますね！』

透「！？」

急に黙ってしまった彼。
下を向いていて表情がわからない。

隣にいる楽も疑問になっているらしい。

すると急に顔をあげた。

透「八神透です！よろしくお願いします！それから！」

すると握手用で差し出していた手を両手で掴まれた。

『！？』

透「一目惚れしました！Aさん！連絡先教えて下さい！」

『はっ、はい！？』

思わず返事をしてしまい、ラビチャを交換する流れに。

楽も鳩が豆鉄砲くらったみたいな顔。

透「今度、デートしてください！俺、攻めて絶対にAさんのことオトスので！よろしくお願いします！覚悟しておいてください！」

そう言って、笑った彼は監督さんに呼ばれて行ってしまった。

楽「あいつ…………スゲーな。見る目ないけど。おい、大丈夫か？って……！？！？」

私の顔は真っ赤だろう。

『初めて真正面から告白された………』

ポケーとしてしまう。

目の前で楽が手を振っている。

楽「おい！A！目を覚ませ！しっかりしろ！」

『ふへへへ！』

楽「おい！」

こうして、私にも友達(？)が増えました。