制御 NO.Ｌ ページ37
私の幼馴染は女好きだ。
『………今日、また違う女の子連れてたでしょ』
虎於「なに？見てたの？」
クッションを抱きしめながらコクンと頷くと、彼は腰に手を当てていた。
虎於「いつもと同じ、体だけの付き合いだよ」
そう言って、笑っている。
そのくせに…………彼は私には手を出さない。
毎回毎回、別の女の子を連れてるくせに。
幼馴染という壁が邪魔してるのかわからない。
もしくは全く女として見られてないか。
わけわかんなくてさらに強くクッションを抱きしめた。
虎於「甘いよなぁ。大体の女は顔や家柄で選んでくるくせに、他の女連れてたら浮気扱いだぜ？」
『ポジティブすぎでしょ…』
虎於「だから言っただろ？この世に生まれたときからネガティブになる要素がないんだよ」
そりゃあそうだろう。
顔良し。家柄よし。おまけにアイドル。
こんな高物件、世の中の女の子が見逃すはずがない。
『なにさ…惚気？』
虎於「いいや？」
彼は笑ってお風呂上がりで濡れた髪の毛を拭いている。
『服くらい着てよ』
虎於「暑いから却下〜〜」
思わずため息がでた。
虎於「まぁ、今の子も長くは続かないかな〜」
それを聞いた瞬間、私の中で何かがキレた。
『…………なんで？』
虎於「ん？」
『女ったらしのくせになんで私には手を出さないの！？私そんなに魅力ないの！？私のことは…………』
感情的になって大声を出してしまう。
涙が出てきた。
止まってって思うのに………溢れ出したように止まらない。
『好きに…………なってくれないの？』
そういった瞬間、グイッと腕を引っ張られ荒々しくキスされた。
離れようとするも、後頭部を押さえつけられて離れれない。
酸素不足と動揺で頭がクラクラする。
しばらくして離れ、彼を見上げるとグイッと抱きしめられた。彼の鍛えられた胸板に顔を押し付けられて真っ赤になる。
『ちょっ……えっ！？』
虎於「あ〜幸せすぎて死にそう。」
『な…んで急に………キスなんか』
ゴニョゴニョと喋ると、腕の力を強くしてきた。
虎於「俺さ…ずっとお前のこと好きだったんだわ。でも、こんなんだから信じてもらえなかったらどうしようって。だから、告られるまではお前に手を出さないって決めてたの」
そしてまた私に唇を合わせてきた。
虎於「A、俺と付き合って？」
『………浮気したら許さないから』
虎於「わかってる…」
恋のリミッターはもう、制御しなくてもいいや。
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てぃあクン. - あの，一織の一人称が違いますよ！私ですよ！ (2018年7月20日 19時) (
レス) id: d73fedcf27 (このIDを非表示/違反報告)
Ryo Ino(プロフ) - いえいえ！これからも作品頑張って下さいね！ (2017年12月22日 3時) (レス) id: 6f1e17abd4 (このIDを非表示/違反報告)
紅兎★天使(プロフ) - Ryo Inoさん» あわわ！すいません！気づきませんでした！！教えていただきありがとうございます！ (2017年12月18日 20時) (レス) id: 52a5e6ff84 (このIDを非表示/違反報告)
Ryo Ino(プロフ) - 万理さんの漢字が違いますよ！！理科の理です！！ (2017年12月18日 1時) (レス) id: 6f1e17abd4 (このIDを非表示/違反報告)
紅兎★天使(プロフ) - 美来さん» 喜んでいただいてうれしいです！素敵なんて言葉私にはもったいないくらいです！こちらこそ、リクエストありがとうございます！またよろしくお願いしますね！ (2017年11月21日 22時) (レス) id: 52a5e6ff84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅兎★天使 | 作成日時：2017年10月18日 19時
