甘い毒 NO.Ｏ ページ35
『棗さん！好きです！』
巳波「あらあら、ありがとうございます」
私、女優のAは………彼 『棗 巳波』 に片思いをしている。
この告白も一回目じゃない。
数十回目だ。
正確に言うと78回。
『ムムム…！手強い！』
肩に腕が回された。
虎於「おいおい、Aもこりねぇな！そろそろ………俺に乗り換えないか？大事にするぜ？」
そう言ってあごに手を添えられてクイッと上を向かされる。
しかし、私は浮気は絶対にしない。
冷たい目で虎於を見つめた。
『離して、御堂 虎於。私が好きなのは棗さんだけです。』
虎於「相変わらず強気だなぁ。まぁ、今日こそは振り向かせるけど…」
そう言って顔を近づけてきた御堂 虎於。
腰もガッツリ掴まれているため、逃げ場がない。
しかも力が強い！
離れろ！マジで離せ！
私のファーストキスがぁぁぁ！
そう思って覚悟を決めてギュッと目をつむったとき…………
巳波「御堂さん。そろそろお時間ですよ」
ナイスタイミングで棗さんが止めてくれた。
『棗さん、ありがとうございます！大好きです！』
巳波「そうですか。それでは。あと…」
棗はAに近づいて耳元に唇を寄せた。
巳波「”巳波“と呼んでも構いませんよ？」
『ふぇ！？』
顔が赤くなる私をクスクスと笑っている。
失礼します。と言って棗さんは御堂 虎於と一緒にスタジオに行ってしまった。
そんな優雅な後ろ姿にもドキッとする。
虎於「おい、さっきワザとあのタイミングで声かけただろ」
巳波「さぁ？なんのことでしょう？」
虎於「調子いいやつ…」
巳波「いいんですよ、あれで。こうすれば…彼女はもっと私を好きになるでしょう？甘い果実は実ったほうが美味しい。熟すのを待ちますよ」
虎於「俺は早く喰いたいけどな」
巳波「野蛮ですねぇ」
そう言って笑う棗の姿は、誰から見ても恋することを楽しむ瞳だった。
巳波「甘い毒は徐々に身を蝕んでいくんです。私は彼女が求めてくるまでは待つだけですよ」
笑う彼の顔はとても妖しく………美しかった。
甘い毒に溺れたのは貴方？
それとも……………………………？
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てぃあクン. - あの，一織の一人称が違いますよ！私ですよ！ (2018年7月20日 19時) (
レス) id: d73fedcf27 (このIDを非表示/違反報告)
Ryo Ino(プロフ) - いえいえ！これからも作品頑張って下さいね！ (2017年12月22日 3時) (レス) id: 6f1e17abd4 (このIDを非表示/違反報告)
紅兎★天使(プロフ) - Ryo Inoさん» あわわ！すいません！気づきませんでした！！教えていただきありがとうございます！ (2017年12月18日 20時) (レス) id: 52a5e6ff84 (このIDを非表示/違反報告)
Ryo Ino(プロフ) - 万理さんの漢字が違いますよ！！理科の理です！！ (2017年12月18日 1時) (レス) id: 6f1e17abd4 (このIDを非表示/違反報告)
紅兎★天使(プロフ) - 美来さん» 喜んでいただいてうれしいです！素敵なんて言葉私にはもったいないくらいです！こちらこそ、リクエストありがとうございます！またよろしくお願いしますね！ (2017年11月21日 22時) (レス) id: 52a5e6ff84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅兎★天使 | 作成日時：2017年10月18日 19時
