素直になる方法 NO.1 ページ16
一織「はぁ……」
三月「どうしたんだ？ため息なんかついて」
ソファに座ってうなだれていると、兄さんがコーヒーの入ったカップを持って現れた。
一織「いや、ちょっと喧嘩をしてしまいまして……」
三月「またかぁ？今度は誰とだ？また陸か？」
一織「七瀬さんとは喧嘩してないですよ」
先日、私と七瀬さんが喧嘩した時の事を言っているのだろうが、すでに解決済みである。
今回の喧嘩はそんな小さなことではない。
下手したら私の今後に関わるような大事なことなのだ。
三月「陸じゃないなら例の彼女か？」
見事、兄さんは正解を言い当てた。
図星だった為、黙ってしまい自然と視線は下を向く。
一織「実は……心無い言葉で彼女を傷つけてしまいまして…」
私の前にコーヒーをおいて、横に座ってきた。
体重でソファが少しへこんでいる。
三月「なんて言っちゃったんだ？」
一織「彼女が逢坂さんとかと楽しそうに話しているのを見て、嫉妬してしまって……冷たく言ってしまいました…………」
そこまで言って、目尻に涙が溜まってくる。
兄さんはなるほどなぁと言ってソファの背もたれによしかかった。
三月「で、今は反省中ってわけだ」
頷くと、クスクス笑っている。
三月「だから言っただろ？お前の愛情表現はいつか誤解を生むってさ」
そういえば、そんな忠告を受けたこともあったなと思い返す。
一織「どうしたら、また仲良くできるでしょうか？」
三月「ん？簡単なことだろ。いいか…？」
兄さんは私の耳に口を寄せて、こしょこしょ話をするように、仲直りの方法を教えてくれた。
私は今、喧嘩中の彼氏 和泉一織に呼び出されている。
あのときは思わず『私の事、なんにもわかってない！』などと可愛くない事を言ってしまった。
仲直りしたいが、もしこの後別れ話をされるかもしれないと思うと胸が痛い。
一織「お待たせしてしまいすいません！」
『ん……大丈夫。そんなに待ってないから』
一織は私と向かい合うと、顔を真っ赤にしながらでも目はそらさずに口を開いた。
一織「今回は貴方の気持ちをよく考えずに発言した私の責任です。ごめんなさい」
頭を下げられ、慌ててそれを制す。
『ちょ、頭上げて！私の方こそごめんなさい』
一織「それから…………！！」
再び顔を上げた彼。何かと思っていると抱きしめられた。
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てぃあクン. - あの，一織の一人称が違いますよ！私ですよ！ (2018年7月20日 19時) (
レス) id: d73fedcf27 (このIDを非表示/違反報告)
Ryo Ino(プロフ) - いえいえ！これからも作品頑張って下さいね！ (2017年12月22日 3時) (レス) id: 6f1e17abd4 (このIDを非表示/違反報告)
紅兎★天使(プロフ) - Ryo Inoさん» あわわ！すいません！気づきませんでした！！教えていただきありがとうございます！ (2017年12月18日 20時) (レス) id: 52a5e6ff84 (このIDを非表示/違反報告)
Ryo Ino(プロフ) - 万理さんの漢字が違いますよ！！理科の理です！！ (2017年12月18日 1時) (レス) id: 6f1e17abd4 (このIDを非表示/違反報告)
紅兎★天使(プロフ) - 美来さん» 喜んでいただいてうれしいです！素敵なんて言葉私にはもったいないくらいです！こちらこそ、リクエストありがとうございます！またよろしくお願いしますね！ (2017年11月21日 22時) (レス) id: 52a5e6ff84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅兎★天使 | 作成日時：2017年10月18日 19時
